アップルが2012年3月16日に発売した「新しいiPad」。液晶ディスプレーの解像度が従来モデルの約4倍と、大幅に向上したのが最大の特徴だ。一方、デザインや液晶画面の大きさは基本的に変わらず、むしろわずかに厚く重くなった。このため、「革新的ではない」「新味に乏しい」といった声も上がっている。

 果たして新しいiPadは、本当に新味に乏しいのか。自腹で購入し、発売当日に手に入れた新iPadを1週間ほど使い込み、その実力を検証した。

 購入したのは新しいiPadの64GBモデルで、色は黒。黒を選んだのは、薄暗い部屋などで映像を楽しむ際に、ディスプレーの白い枠が目に入って没入感が損なわれることを気にしたからだ。おかげで、以前から所有している黒い初代iPadと、一見しただけでは判別しにくい。

左から初代iPad、iPad 2、新しいiPad。中央のiPad 2が最も薄いのがよくわかる
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 手に取って従来モデルと重さを比べると、初代iPadよりわずかに軽いものの、iPad 2よりはやや重い。厚みも同様で、初代と2の中間くらいだった。正直、初代よりちょっぴり薄くて軽い、という印象なので、この点では退化と言われても仕方があるまい。

新iPadの内部(右)はiPad 2(左)と比べてバッテリーが少し横長で厚くなり、その分だけ重量が増した(撮影協力:日経エレクトロニクス)
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