※この記事は日経エンタテインメント!(4月号)の記事を転載したものです。購入はこちら

 映画館で、音楽ライブやスポーツ、舞台などの映像を上映するODS(Other Digital Stuff=非映画コンテンツ)が活況だ。11年、映画の興行が前年比約18%減と大きく落ち込むなか、100本を超える作品が公開。コアなファンがいる作品を、館数を絞り期間限定で公開することで、集客力を高めている。なかでも話題となったのが、AKB48のドキュメンタリー第1弾『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued』や、庵野秀明の実写初プロデュース作で映画業界から高い評価を得た『監督失格』。これらの配給を手がけたのが、東宝「映像事業部」だった。

 同事業部がODSを始めたのは09年。05年に「シネマ歌舞伎」をスタートした松竹などに比べると後発だが、10年には単館で推定興収4億円超を記録した『Mr.Children/Split the Difference』、それを上回る興収4.5億円を叩き出した前述のAKB48など、短期間にヒットを連発している。

 もともとは、映画館でのパンフレットやグッズ販売、DVDなどのパッケージ販売を手がけてきた東宝の一部門。どのような経緯でODSを始めたのか。

東宝映像事業部の主なODS配給実績および予定
公開年 公開本数 概要
09年 2本 『爆笑問題 with タイタンシネマライブ#0』と『しまじろうクリスマスコンサート2009』を公開。両作ともシリーズ化。
10年 7本 『Mr.Children/Split the Difference』が興収・物販ともに大ヒット。『TAKARAZUKA REVUE CINEMA』も2本公開。
11年 7本 『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』が公開、4.5億円の大ヒットに。韓流、アート系、アニメのほか、『TOKYO GIRLS COLLECTION 2011 3D THE MOVIE』などジャンルが拡大。
12年 4本~ AKB48第2弾が絶好調スタート。ホラー系の『POV ~呪われたフィルム~』や、『映画 紙兎ロペ』『映画 ジュエルペット』など、挑戦的な作品が続く。
※生中継のイベント系を除く。09年の『爆笑問題~#0』は、収録上映。
映画 紙兎ロペ
つか、夏休みラスイチってマジっすか!?
TOHOシネマズの幕間で上映されるショートムービーを長編映画に。制作協力はROBOT。(C)2012映画『紙兎ロペ』プロジェクト
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映画 ジュエルペット
スウィーツダンスプリンセス/おねがいマイメロディ 友&愛
テレビアニメ化されたサンリオとセガトイズの人気キャラクターの劇場版。『プリキュア』のようなシリーズ化の可能性も。(C)'08, '12 SANRIO/SEGA TOYS S・S/W・JLMPC
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