東京国際映画祭と併行して10月24日から26日に開催されたのは「TIFFCOM 2011」だ。映画やアニメ、テレビ番組などエンターテインメントに特化したコンテンツの見本市で経産省とユニジャパンが主催する。今年は20カ国・地域から226団体が出展した。アジアを中心としたビジネスマーケットして規模を拡大しており、今年はカナダ、韓国、マレーシア、フィリピン、台湾、タイ、英国の7カ国がナショナルパビリオンとしてブースを展開したのが大きな特徴だ。

TIFFCOM 2011は東京国際映画祭と併行して開催された
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韓国や英国など、海外からの出展も目立った
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 テレビ局や映画会社、制作会社などがさまざまなコンテンツを紹介していたTIFFCOM。今年は初出展した地方テレビ局も少なくなかった。

 その一つが中部日本放送(CBC)だ。同社制作のドキュメンタリー作品「笑ってさよなら~四畳半下請け工場の日々~」や3年がかりで赤道をたどった「赤道大紀行」といった番組の海外展開などを探る目的で出展した。テレビ放送外収入拡大のため海外向けの番組販売などにも力を入れ始めているという同社。「笑ってさよなら~四畳半下請け工場の日々~」はトヨタの4次下請け工場が廃業するまでの半年間を追った作品で、「モンテカルロ・テレビジョン・フェスティバル」のニュースドキュメンタリー部門で最高賞をとるなどヨーロッパで評価が高い。ディレクターズカット版を加えた劇場版も12月17日から上映される予定だ。

 「ドキュメンタリー作品では日本語の微妙なニュアンスを英語にするのが難しい」語るのはCBC 業務総局 業務センター マーケティング業務部の松本松己氏。国によって嗜好が異なっており、同じ作品でも反応が異なるという。TIFFCOMの3日間で約30社と話をしたのこと。その後、海外のテレビ局との具体的なやりとりなども進めている。

CBCは今回が初出展。同社制作のドキュメンタリー番組などを紹介していた
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「笑ってさよなら~四畳半下請け工場の日々~」は、60分のドキュメンタリー作品。2011年12月17日から名古屋市の伏見ミリオン座で劇場版が公開される
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 マスコットキャラクター「onちゃん」のアニメをイタリアで展開しているのは北海道テレビ放送(HTB)。今年3月にonちゃんのアニメ「ユメミル、アニメ onちゃん」のイタリア語吹替版を現地の映像出版社を通じて発売した。

 onちゃんは、HTBで1996年から放送された人気バラエティ番組「水曜どうでしょう」に着ぐるみが登場するようになってから人気になった。onちゃんグッズは1998年から発売しており、現在も50アイテムほどが売られている。3分ほどのアニメ作品の「ユメミル、アニメonちゃん」が現在BS11で月~水曜日の午後6時20分から放送されている。

 日本のテレビ番組などを海外に販売しておりイタリアのonちゃんのDVD発売にも携わったTI ComNetによれば、イタリアはヨーロッパにおける日本アニメの発信地。イタリアで発売をきっかけにヨーロッパに広く人気を拡大できたらという。コンテンツ事業室の阿部直美副部長はイタリアでのDVDの売れ行きも「思いのほか好調だった」と語る。今後もきっかけがあれば、さらなる展開も「前向きに考えたい」という。

イタリアで発売されたDVDのパッケージ。テーマ曲はイタリアの人気アイドル歌手が歌う
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onちゃんグッズはこれまでに200アイテムほどが発売されたという
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