※この記事は日経エンタテインメント!(10月号)の記事を転載したものです。購入はこちら

 3月11日に東日本大震災が発生し、影響が心配された今年の夏フェス。ロッキング・オン社が企画制作する「ROCK IN JAPAN FESTIVAL(以下、RIJF)」も、その1つだった。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2011
3日間ともチケットは一般発売開始直後にソールドアウト。「会場内のほか、駐車場や交通機関の対応も必要で、毎年少しずつ入場者を増やしている状況」(海津氏)。約6万人を収容する、最も大きなグラスステージでは、ASIAN KUNG-FU GENERATION、ユニコーン、BRAHMANが各日のトリを務めた
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 00年に始まった同フェスは固定ファンが多く、ここ数年は出演アーティスト発表前の先行販売でチケットの半分以上が売れるほど。だが、今年は第1回先行受付後に震災が発生。開催地の茨城県ひたちなか市も大きな被害を受け、震災直後は約9000人が避難所生活を強いられる状況だった。

 こうした中、実施を決断した背景について、同社の海津亮フェス事業部長は、「スタッフが避難所に水を届けた際、地元の方から復興のためにもフェスを続けてほしいと言われました。そうした応援が背中を押してくれた」と言う。

 4月中旬、会場のひたち海浜公園の営業再開とともに、フェスの開催を改めて宣言。各地で需要が高まる電源車の利用を控えるためステージを一つ減らし、現地で放射線量を測定してイベントに臨んだ。「今年は初の動員減も仕方ないと覚悟した」(海津氏、以下同)が、結果的には17万1000人と過去最高の来場者数を記録した。