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写真1●ゼンリンデータコムの「いつもNAVI」(iPhone版)と野村総合研究所の「全力案内!ナビ」(同)のオープニング画面(画像クリックで拡大)

 カーナビといえば、ポータブルタイプでも数万円はする代物。それに対してスマートフォンのカーナビアプリは、年間1000円程度から利用可能だ。この値段で、はたしてどこまで使えるのか。スマートフォンのカーナビアプリを実際にクルマに装着し、実験してみた。

 今回実験したカーナビアプリは、ゼンリンデータコムの「いつもNAVI」と野村総合研究所(旧ユビークリンク、2011年7月1日付で野村総合研究所=NRIと合併)の「全力案内!ナビ」(写真1)。それぞれiPhone版とAndroid版があり、その両方を試した。つまり、iPhone版のいつもNAVIと全力案内!ナビ、Android版のいつもNAVIと全力案内!ナビの計4アプリだ。

同じ開発会社のアプリでもiPhone版とAndroid版では中身が違う

 実験結果を報告する前に、アプリの概要をまとめておこう(表1)。

表1●ゼンリンデータコムと野村総合研究所が提供するスマートフォン向けカーナビアプリケーションのラインアップ
(サポート機種は2011年8月6日時点の両社の公開情報によるもの)(画像クリックで拡大)

 ゼンリンデータコムのいつもNAVIは、iPhone版と3種類のAndroid版があり、アプリの中身はiPhone版とAndroid版で大きく異なる。iPhone版は「通常版」と「Lite版」があり、価格はそれぞれ年間2800円、1800円(期限なし)。Lite版はそのままではカーナビアプリとしては使えないものの、月額350円の「ナビパック」を併用することで通常版とまったく同じカーナビアプリとして使えるようになる。

 一方のAndroid版は、KDDI(au)向け、ソフトバンクモバイル向け、NTTドコモ向けの三つがある。ドコモ向けは、「ドコモ地図ナビ powered by いつもNAVI」というドコモのアプリとして提供しているが、中身はほぼ同じものだ。au版は2011年7月14日をもってトライアルサービスの提供を終了し、月額315円の課金を開始した(30日間は無料)。ソフトバンクモバイル版とドコモ地図ナビは、それぞれ9月30日、10月31日までトライアルサービスとして無料で利用できる。

 NRIの全力案内!ナビも、iPhone版とAndroid版では中身が異なる。ユーザーインタフェースも違う。

 価格は、iPhone版もAndroid版も基本アプリ+3つのオプションという体系をとっている。「ナビ基本」「UTISオプション」「VICSオプション」は、それぞれ年間900円。「アドバンストオプション」は、iPhone版が年間600円でAndroid版が年間1200円だ。全オプションを購入すると、iPhone版は年間3300円、Android版は年間3900円となる。これらのオプションによって機能がどのように変わるかは、実験結果の報告の中で触れていく。

 では次ページから、(1)地図表示、(2)音声案内、(3)GPSによる測位、(4)渋滞情報、(5)PCサイト連携---の順番で実験結果を見ていこう。

 なお、実験に使った機種は、iPhone版はいつもNAVI、全力案内!ナビともに「iPhone 4」(iOSは4.3)。Android版は、いつもNAVIがソフトバンクの「GALAPAGOS SoftBank 003SH」(OSはAndroid 2.2)、全力案内!ナビがドコモの「GALAXY S SC-02B」(同)である。