先月、「iPhone 4」をメーンで使う一人のユーザーとして、とても気になるアプリが登場した。NTTコミュニケーションズが開発した「050 plus」である。名前を見てピンと来る方も多いかもしれないが、こちらは050、すなわちIP電話を利用できるiPhoneアプリとなる。そもそも電話として使えるiPhoneに、なぜIP電話アプリがリリースされたのか? どういった点に注目したのか? 順を追って紹介していきたい。

NTTコミュニケーションズが7月1日にリリースしたIP電話アプリ「050 plus」。050で始まる固有のIP電話番号を付与され、発信と着信ともに対応する。iPhone標準の電話機能のようにDockに割り当てておくと、電話をかけやすくなる(画像クリックで拡大)

 ご承じの通り、iPhoneには本体に挿したマイクロSIMカードに090だとか、080などで始まる電話番号が割り当てられている。標準の電話機能を使えば、iPhoneから電話をかけられるし、相手からの電話も受けられる。ごく当然に使っているiPhoneの電話機能。実は、050 plusを導入することで、全く同じことができるようになるのだ。

 注目されるのは、050の番号で始まるユーザー固有のIP電話番号を取得できることだ。050 plusをiPhoneにインストールし、会員登録作業に進むと、電話番号の取得画面が表示される。ここでユーザーは、選択可能な11桁の電話番号、もしくは下4桁の電話番号を自由に選べる。

 取得した050のIP電話番号は、単なる飾りではない。050 plusのアプリを使うと、取得した電話番号から電話をかけられる。通常の電話と同じように、自分の電話番号を相手に知らせ(発信者番号通知)られるのもうれしい。電話をかけた相手も誰からの電話か分かるので、安心して電話に出られるはずだ。もし、相手が電話に出られなくても着信履歴に電話番号が残る。

 もちろん050電話番号で電話を受けることも可能だ。相手が着信履歴に残った電話番号を見て電話をかけると、iPhoneに着信画面が表示される(050 plusアプリの起動させておくことが必要)。すなわち050 plusを導入すれば、1台のiPhoneに2つの電話番号を保有でき、ビジネスやプライベートで使い分けられるというわけだ。

 無料通話ソフトとして有名な「Skype」にも、有料で電話番号を取得して電話を受けたり、発信者番号を通知するというサービスはある。しかし、国内の固定電話や携帯電話にかけた場合は、正しく通知されないことが多かった。このため電話番号を通知できるのは、大きな魅力に感じるのだ。

050 plusをiPhoneにインストールしたあとに、サービス開始の手続きをする。電話番号もユーザーの好みで選べる。料金の支払いはクレジットカードのみだ(画像クリックで拡大)

発信者番号通知機能があり、取得した電話番号が相手のケータイに表示される。固有のIP電話番号なので、ソフトバンクモバイルの電話番号と切り分けて運用できる(画像クリックで拡大)

050 plusアプリを一度起動すると、バックグランドで動き続ける。もし画面オフのときに電話がかかってきても、プッシュ画面で着信を知らせてくれる(画像クリックで拡大)