日経トレンディ

 この記事は2011年4月4日発売の「日経トレンディ5月号」から転載したものです。情報は基本的に発売時点のものとなります。

 ラジオを巡る動きが急展開している。radikoがエリア拡大の準備を進めているのをはじめ、ラジオの可能性を広げる機器やサービスが相次ぎ登場。東日本大震災では身近な情報源としてラジオの価値が見直されている。

 未曽有の被害をもたらした東日本大震災。地震が発生した3月11日午後、電話が通じなくなった地域の模様をリアルタイムで全国に伝えたのが、「LISMO WAVE」だった。LISMO WAVEは、KDDIが自社のau端末向けに始めたラジオ放送のインターネット同時配信サービスで、全国の民放FM52局を聴くことができる。

 大震災を契機に、ラジオのネット配信を巡る動きが急展開した。総務省の認可を得たことで、今年10月からラジオのネット配信を予定していたNHKは震災当日に急きょ、ラジオ第1放送を配信する「R1 NHKラジオ第1ライブストリーミング」を、自社のホームページで暫定的にスタートした。

 一方、東京と大阪の民放ラジオ13局が、関東と関西でそれぞれエリア限定で開始していた「radiko.jp」も、震災後の13日から「当面の間の緊急対応」としてエリア制限を外し、全国で聴取できる措置を取った。

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