「ソーシャルグラフ」の強化が不可欠

――2010年以降のミクシィの方向性は。

原田:ミクシィは、あらゆる市場をソーシャル化するためのインフラを提供していく。そのために重要なのが、「ソーシャルグラフ」(※)の拡張だ。

※編注:【ソーシャルグラフとは】 狭義では「ユーザー同士のつながりに関するデータ」を指す言葉。より広義には、個人の属性、嗜好、使っているコンテンツやサービスなどのデータも含み、SNSにおけるユーザーの基本情報全体を指す。例えば、mixiが2010年9月から導入した「mixiチェック」機能。外部のサイトに設置されたmixiチェックのリンクをクリックすると、そのサイトの情報が自分の「オススメ」の情報としてミクシィ上で共有される。原田氏の言う「ソーシャルグラフの拡張」は、より多様な情報をSNS上で共有できるようにする、という方向性を指している。

mixi内、「最新のチェック」の部分には、外部のサイトなどでクリックした「mixiチェック」の情報が表示され、最新ニュースなどの話題が友人と共有できる仕組み(画像クリックで拡大)

 SNSを構成する要素は、「ソーシャルグラフ」と、その上で動く「アプリケーション」「クライアント」の3層に分けることができる。mixiが力を入れていくのは、土台となるソーシャルグラフの部分。使いやすい、居心地の良いSNSを作り、ソーシャルグラフを拡張、管理していく。その上で動くアプリケーションやクライアントは、外部の人に面白いものをどんどん開発してもらいたい。

SNSを構成する3要素(画像クリックで拡大)

2010年9月のイベント「mixi Meetup 2010」で、mixiのオープン化戦略について説明する原田氏(画像クリックで拡大)