日経トレンディ

 この記事は2010年11月4日発売の「日経トレンディ12月号」から転載したものです。情報は基本的に発売時点のものとなります。

 2009年春、「世界初、アルコール0.00%」の看板を引っ提げて登場したビールテイスト飲料「キリン フリー」(キリンビール)。サントリー酒類、アサヒビール、サッポロビールもそろって追随し、約500万ケース(1ケースは大瓶20本換算)という市場が生まれた。このジャンルが今、第2世代の競争に突入している。

 昨年を代表するヒット商品となったキリン フリー。だが同商品を含めたノンアルコールビールの味は、特有のクセが残るなど、本物のビールを再現しているかという意味では十分とはいえなかった。他社も同様。あるメーカーは「アルコールが飲めない状況のときに仕方なく飲む代替飲料、という枠を出ていなかった」と打ち明ける。

 もっとビールに近づけ──。09年12月上旬の醸造分から、キリンは早々にフリーのリニューアルに着手した。「後味の甘みや酸味が気になるという声が聞かれたため、よりビールらしい味に近づけるべく改善を図った」(キリンビール)という。そして2010年12月上旬製造分からはさらにリニューアルし、麦芽100%麦汁に切り換えた。サッポロも「スーパークリア」を3月下旬製造分からリニューアル。「ビールと比べて劣っていた泡持ちを改善した」(サッポロビール)。

09年秋登場の「スーパークリア」はリニューアルして販売中(画像クリックで拡大)

ノンアルコールビール市場を開拓した「キリン フリー」。今年12月上旬製造分から麦芽100%麦汁を使用(画像クリックで拡大)

 

ビール系の製法は2種類

 各商品の製法は、ビールを製造するときと同様に、麦芽を糖化させホップを加えて煮込んだ麦汁をベースに、炭酸やその他の成分を加える方法と、麦汁を使わずに麦芽から取れる麦芽エキスにさまざまな成分を加える方法に分かれる。

麦汁ベース

・キリン フリー
・キリン 休む日のAlc.0.00%
・サントリー オールフリー

麦芽エキス

・アサヒ ダブルゼロ
・サッポロ スーパークリア