携帯電話向け音楽配信大手のレコチョクが、動画配信サービスを強化している。テレビドラマを中心とした番組配信を拡充し、従来のフジテレビジョンに加え、10月からTBSテレビ、日本テレビ放送網、テレビ朝日で放映している最新ドラマなどの有料配信を始めた(レコチョク、携帯向け動画配信で民放テレビ番組を拡充)。「医龍 Team Medical Dragon3」「獣医ドリトル」といった人気ドラマを210円からの料金で配信している。

 映像配信サービスを本格化させて、新たな利用者を開拓するのが大きな狙い。テレビで放送したドラマを1週間以内に配信する「見逃し配信」に力を入れる。レコチョクの利用者は1800万人。テレビドラマを見ながらドラマ主題歌や番組内で紹介された曲を購入する人が多いことなどから、自社でテレビ番組の有料配信サービスを始めた。

TBSのドラマからは「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」「クローン ベイビー」「橋田壽賀子ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』」「獣医ドリトル」などを配信。フジテレビからは「フリーター、家を買う。」「ギルティ 悪魔と契約した女」「医龍 Team Medical Dragon3」「パーフェクト・リポート」などを配信する。いずれも料金は315円から(画像クリックで拡大)

 レコチョクは2008年から電子コミックの配信も開始。今年7月から始めたのがテレビ番組の配信だ。従来の「着うた」から総合エンターテインメント企業を目指して事業拡大を続けている。大画面のスマートフォンなども続々登場してきており、携帯端末で映像を楽しむ人たちは急速に増える可能性がある。新サービスの狙いなどについて、同社の島田智行執行役事業開発部長と秋山芳生事業開発部映像ビジネスグループ担当マネージャーに聞いた。

――テレビドラマ配信の狙いは?

島田智行執行役事業開発部長(以下、島田):「音楽を中心としたものが基準だが、音楽に親和性が高いものも含めた総合的なエンターテインメントを扱うよう、ステージをあげていきたいという思いがある。レコチョクの利用者にも、ドラマを見る習慣のある人たちは多いはず。レコチョクには1800万人のアクティブユーザーがいる。こうした人たちを対象とすれば、携帯電話でドラマを見るというスタイルも作れるのではないかと考えた。テレビ局がコンテンツ配信に積極的になっていることも追い風だった。テレビ局と一緒に、市場を作っていければと思う」