※この記事は日経エンタテインメント!(10月号)の記事を転載したものです。購入はこちら

 着うた配信サービスのレコチョクが、初めて音楽オーディションを主催した。5カ月にわたる審査の結果、グランプリに輝いたのは福岡出身の20歳、光井芙美香(みついふみか)。彼女はソニー・ミュージックエンタテインメントからの、メジャーデビューも決定した。

光井芙美香

勇崎真希

藤本恵実

グランプリの光井芙美香は「数十秒の携帯動画で応募してきたが、1万人の応募者のなかでも群を抜いた歌唱力で次々と審査を通過した」(柴崎氏)。大阪から参加した高校生の勇崎真希、東京出身の藤本恵実は惜しくもファイナルで敗退(画像クリックで拡大)

 音楽アーティストを発掘するオーディションはレコード会社などが多数実施しているが、レコチョクの柴崎栄太郎マーケティング部シニアマネージャーは、「我々のオーディションは、着うたでブレイクできるアーティストを探すことにこだわった」と言う。確かに、参加者募集や審査の方法は、ほかと違うユニークなものだった。

 探していたのは多くのユーザーと同様、携帯電話で音楽を聴くことに慣れ親しんでいる人。しかも、歌手になるなど考えたことのなかった、“隠れた原石”だった。

 そこで、秒数を問わず、歌を吹き込んだムービーをメールで送ればOKと、携帯だけでオーディションに参加できる仕組みに。さらにmixiでは、「歌のうまいマイミクを紹介してほしい」と“他薦”を促すプロモーションも展開した。最近はメジャーレコード会社主催の全国オーディションでも、応募が3000~5000程度に留まることが珍しくないが、気軽に参加できる方法とすることで、10代20代中心に1万人以上がエントリー。しかも「オーディションに初めて応募したという人が多く集まった」(柴崎氏、以下同)と言う。