「飲料費節約のために水筒を持参するようになった」「食費を節約するために自宅で料理をするようになった」「お弁当を持って行くようになった」という話をよく聞く。これはつまり、食器洗い程度にしか利用していなかったキッチンの水道水を飲んだり、料理に使うようになったということ。日本の水道水は安全でおいしいと言われているが、消毒のための塩素の臭いはやはり気になる。古い集合住宅でよくある、水道水をいったんタンクにためてから各戸に供給している方式の場合はもっと臭いや味、濁りが気になるだろう。水道水をよりおいしく、安全にするなら浄水器。蛇口に取り付けるタイプが普及しているが、ここ数年はポット型浄水器が注目を集めている。

浄水器の種類を知っておこう

 浄水器を選ぶ際にまず知っておきたいのが浄水器の種類。蛇口直結型、据え置き型、ポット型、ビルトイン型の4種類がある。ビルトイン型はシステムキッチンに組み込まれているものなので今回は蛇口直結型、据え置き型、ポット型の特徴を紹介する。

・蛇口直結型

水道の蛇口(給水栓)に取り付け、水道水と同じ感覚で浄水を使える。飲用だけでなく料理用として使いたいなら蛇口直結型がおすすめだ。ただ、蛇口の形状によっては取り付けられないこともあるので注意。最近は凝ったデザインの蛇口や、手をかざすだけで水が出る自動水栓を採用しているために蛇口直結型を付けたくても付けられないケースが増えている。我が家の蛇口に対応しているかを調べたり、実際に取り付ける作業が面倒と感じる人も多い。浄水機能に加え、より便利に使える機能を付加した商品が人気。

・ポット型

大きな水差しのような形状。水道水を注いでしばらく待つとカートリッジを通ってろ過された浄水がたまる。蛇口直結型のように取り付ける手間がいらないのがメリット。蛇口直結型に比べて安価な商品が多い。問題は、一度にろ過できる水の量が決まっているので、使い切ったらまた水道水を入れてろ過しなければならないこと。ろ過時間が短いとうたっている商品もあるが、どんなに短くても待ち時間は発生する。麺類をゆでる時など大量に水を使う場合はちょっと不便だろう。飲用をメーンに使う人向き。

・据え置き型

蛇口直結型は本体が蛇口に付いているが、据え置き型は本体を蛇口の横に置く。浄水は本体から伸びたノズルから出る。蛇口直結型と同じように取り付け作業が必要となるため、取り付けられるキッチンは限られてくる。本体を置くスペースも必要だ。だが、大きいだけあって浄水機能は優秀。本体は実売で約2万円、カートリッジは約1万円と高価だが約1年間使えるので取り替える手間がかからないのもポイント。浄水器にこだわりたい人が据え置き型を選ぶと言われている。