現代人にとって、ケータイやスマートフォンのカメラ機能は欠かせないものとなっている。普段、デジタルカメラは持っていなくても、ケータイを常に持ち歩いているという人がほとんど。街中で気になるものを見つけた時にちょっと撮影するだけではなく、友人との記念写真や旅先での風景などの大事なシーンでも「デジカメではなくケータイで」という光景をよく見かける。

 実際、ケータイのカメラ機能の進歩には目を見張るものがある。低画質の撮像素子と固定焦点レンズを搭載していたのはもう昔の話だ。オートフォーカスを搭載しているのは当然として、1000万画素を超える撮像素子を搭載する機種や高感度撮影をうたう機種、起動時間の短さが特色となっている機種など、多くの機種が優れた機能や特色を持つようになった。

 では、実際にコンパクトデジカメと比べるとどうなのだろうか? 画質や機能は十分満足できるのだろうか? アップルのスマートフォン「iPhone 4」、ソフトバンクモバイルのケータイ「945SH」(シャープ製)、キヤノンのコンパクトデジカメ「IXY 30S」「IXY 10S」を使い、それぞれの違いを検証してみた。

▼iPhone 4

▼ケータイ(945SH)

アップルのスマートフォン「iPhone 4」。裏面照射型CMOSセンサーやLEDライトの搭載で、従来の「iPhone 3GS」からカメラ機能を強化した(画像クリックで拡大)

ソフトバンクモバイルの携帯電話「945SH」。カメラ機能を強化したAQUOS SHOTブランドの最新モデルで、1210万画素CCDを搭載。ハイビジョン動画の撮影にも対応する(画像クリックで拡大)

▼コンパクトデジカメ

キヤノンのコンパクトデジカメ「IXY 30S」。1000万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、高感度撮影や高速連写を得意とするモデルだ(画像クリックで拡大)

同じくキヤノンの「IXY 10S」。1410万画素CCDと大型タッチパネル液晶を搭載しながらボディーを薄型に抑えた高性能モデルだ(画像クリックで拡大)

【撮影時の操作性】やはりコンパクトデジカメがダントツだが、
シンプルながらよく考えられたiPhoneも使いやすい

 液晶モニターに表示されたライブビューを見ながら撮影する、というスタイルはどれも同じだ。だが、設定を変える方法や画面の情報表示などは大きく異なり、それぞれに工夫が見られる。

 きわめてシンプルなのがiPhone 4だ。撮影はカメラ任せのフルオートなので、撮影モードやシャッター速度などの表示すらない。あるのは、静止画/動画の切り替えレバーやシャッターボタン、内蔵ライトの発光ボタンぐらいだ。だが、撮影のレスポンスは軽快でストレスは感じない。

 945SHはタッチパネル液晶を搭載していることもあり、ライブビュー画面の左右に操作用のボタンが並ぶ。本体の側面にシャッターボタンも備えるが、画面内のシャッターボタンをタッチすることでも撮影できる。設定変更などの操作もすべてタッチパネルで実行するが、慣れるまで分かりづらい印象を受ける。

 IXY 30Sは、タッチパネルではない通常の液晶を採用しており、ボタンやダイヤルで操作する。さすがにシャッターボタンやズームレバーの感触はピカイチで、狙った被写体をしっかりと捕らえられる。メニューの項目は多めだが、フルオートモードにすれば設定可能な項目は減る。

iPhone 4の撮影中の画面。シャッター速度などがまったく表示されないほどシンプルだが、使っていて不満は感じない。オートフォーカスは常に働いてピントを合わせてくれる。デジタルズーム用のレバーは、ライブビュー画面の隅にタッチすると現れる。画面の隅に、直前に撮影した写真が表示されるのは意外と便利だ(画像クリックで拡大)

945SHの撮影中の画面。ライブビュー画面の左右にさまざまな機能アイコンが並ぶスタイルで、直接タッチして操作する。側面に付いているシャッターボタンはやや硬めだ(画像クリックで拡大)

IXY 30Sの撮影画面。本格的なカメラだけあって、多くの情報が並んでいる。設定変更用のボタンやダイヤルの使い勝手はやはり格別で、シャッターボタンの感触も絶妙だ(画像クリックで拡大)