6歳未満の乳幼児を乗車させる場合のチャイルドシートの使用を義務づけた改正道路交通法施行から10年。乗車中の乳幼児の事故死は減ったのだろうか。

 先日、衝撃的な数字が発表された。警察庁と日本自動車連盟が行った使用状況調査によると、チャイルドシートの使用率はいまだに56.8%にとどまっているという。さらに、乳幼児の交通事故死率は義務化前から減少していたが、ここ数年は横ばい傾向にある。なかでも、チャイルドシートを使用しているにもかかわらず、依然として死亡するケースが後を絶たない。

 ではなぜ、大切な子供をチャイルドシートに乗せないのか、乗せているのに事故死を防げなかったのか。育児器具を製造・販売するアップリカ・チルドレンズプロダクツが行った啓発セミナーでその実態が明らかになった。

チャイルドシート着用率は6割未満、10年間ほぼ横ばい

 図1は『6歳未満乳幼児の交通事故死亡率およびチャイルドシート着用率の推移』(交通事故総合分析センター調査)を表している。2000年にチャイルドシートの使用が義務化された後、2005年まで死亡率は減少していたが、それ以降横ばいで推移。チャイルドシート着用者の死亡率もほぼ横ばい傾向にあることがわかる。

図1(画像クリックで拡大)