※この記事は日経エンタテインメント!(8月号)の記事を転載したものです。購入はこちら

電通『2009年日本の広告費』から。
テレビ・新聞・雑誌・ラジオのマスコミ4媒体広告費は5年連続して前年を下回っている。インターネット広告費も前年比1.2%増と伸び悩む。一方、BSデジタル放送などの増加で衛星メディア関連広告費が伸びている

 電通が発表した09年の広告費によれば、テレビ広告費は前年に比べ89.8%と減少する一方、衛星メディア関連広告費は104.9%と数字を伸ばしている。テレビの買い替えが進み、BSデジタル放送が急速に普及しているためだ。08年4月には全国でBSデジタルが見られる世帯は35.7%/1887万世帯だったが、今年4月には58.1%/3072万世帯に達したと推定される(ビデオリサーチ調べ)。

 これまでBSの番組といえば、紀行やショッピング、海外ドラマなどで占められてきた。それが、プロ野球や韓国ドラマという人気番組ができたことで視聴者も定着し、広告主の評価も高くなっている。

 そのなかでBSらしくない番組も登場しつつある。その代表がBS日テレの『ぶらぶら美術・博物館』だ。山田五郎、おぎやはぎ、相沢紗世が美術館や博物館を訪れ、名作を紹介する。

 企画した理由を佐藤明香プロデューサーは「たいへんな数の中高年が美術館に押し寄せているが、現在の企画展の魅力を十分に楽しめきれていない。その人たちに面白さを伝えたかった」と説明する。

 こう聞くとよくある美術紹介番組のように聞こえるが、『ぶらぶら~』には、これまでとは大きく異なる点がいくつもある。