Webブラウジングはパソコン以上!?

 iPadでのWebブラウズは快適だ。XGA(1024×768ドット)のディスプレイは一昔前のノートパソコンと同じで、決して高解像度というわけではない。だが、ページによっては、パソコン以上に快適に閲覧できるという印象だ。

 特に向いていると感じるのはニュースサイトなど、長い文章が掲載されているWebサイト。画面の位置が固定されているパソコンと違い、iPadは目と文字の位置関係が本を読むときに近いため、文字が読みやすい。ピンチ操作で簡単に文字を拡大・縮小でき、どんなに大きくしても文字は美しいまま。このあたりも快適さにつながっている。処理性能は申し分なく、サクサクとページを表示してくれ、スクロールもなめらかそのものだ。iPadは680g(3Gモデルは730g)とそれなりに重く、長時間手に持って読むのはつらいが、机や膝の上に置いて読むスタイルなら問題ないと感じた。

 Webページに埋め込まれた「YouTube」の動画のインライン再生もできる。その操作性がなかなか軽快で、スライダーをなぞって早送りできるのはもちろん、動画上でピンチアウト(2本の指を広げるように動かす操作)すると、動画がすーっと拡大して全画面表示になる。iPhoneと違い、縦でも横でも見られるのもうれしい点だ。

 とはいえ、筆者のように毎日大量のWebページをチェックするヘビーユーザーにとっては、iPadはパソコンを置き換える存在とまではいかない。Mozillaの「Firefox」やグーグルの「Chrome」には、いくつも拡張機能を組み込める。「Autopagerize」で自動的に次のページを読み込んだり、大量のタブを開いてマウスジェスチャーでサクサクページを切り替えたりといったカスタマイズした環境と比べれば、iPadでのWebブラウズはとても効率的とは言えない。それでも、iPadの「Safari」の美しい表示や滑らかな操作感は、Webブラウジングを楽しく優雅な行為にしてくれる。

iPadはWebページに埋め込まれたYouTubeの動画をインライン表示できる。さらに、動画上でピンチアウトすれば全画面表示で動画を見られる(画像クリックで拡大)