日経トレンディ

 2010年6月4日発売の日経トレンディ7月号では、「2010年上半期ヒット商品」特集を掲載。この中でも紹介している、今年前半を代表するヒット商品の1つが、今や社会現象となっている「食べるラー油」だ。

 09年8月、桃屋が「桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油」を発売して以降、一躍脚光を浴びている「食べるラー油」。2010年3月にはラー油トップメーカーのエスビー食品が同様の「ぶっかけ!おかずラー油チョイ辛」を投入し、ブームは急速に拡大した。09年には約14億円といわれていたラー油の市場規模が、2010年には約40億円まで拡大する見込みだという。

 エスビー食品の参入以後、爆発的にブレイクした「食べるラー油」は、現在も店頭では品薄状態が継続。日本全国で「食べるラー油」を求める消費者がスーパーに殺到し、一部の売り場では「品切れ」「次回入荷未定」などの告知を出すほど、ブームは過熱している。

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 4月からは、「食べるラー油」を買うだけではなく、家庭で手作りする消費者も急増。料理レシピサイト「クックパッド」には、桃屋やエスビー食品などの「食べるラー油」を使ったアレンジレシピのほか、「食べるラー油」そのものを家庭で作れるレシピも続々と投稿されている。

「seicchi a」さんが投稿した自家製の食べるラー油のレシピ。「噂の桃ラー(桃屋のラー油の略)を再現」とうたっている。辛さが調整できる点も、自宅で作るメリットだ(画像クリックで拡大)

「えるえる286」さんが投稿したレシピ。こちらは桃屋のラー油を使ったアレンジレシピを掲載。桃屋やエスビー食品の「食べるラー油」を使った、手軽なアレンジレシピを提案するユーザーは多い(画像クリックで拡大)

 さらに直近では、ラー油を使った外食産業の新メニューや、菓子の新フレーバーも登場。モスフードサービスでは、6月10日~28日まで、「テリー伊藤のざくざくラー油バーガー」「テリー伊藤のざくざくラー油チーズバーガー」を販売(一部店舗を除く、全国のモスバーガーで提供)。6月14日からは山芳製菓がスナック菓子「ポテトチップス 少し辛い味わいラー油味」をコンビニ限定で発売したり、亀田製菓が6月21日からコンビニ限定で、「ガーリックが香ばしいうま辛ラー油味」とうたう「15枚亀田の島とうがらしせん」を投入するなど、ラー油ブームは急速に裾野を広げ始めている。