電車で使うにはiPadの画面は大きすぎる!?

 一般に、iPadの弱点として挙げられるのは「マルチタスクに対応しておらず、パソコンのようにアプリが同時に動作できない」ということだ。だが、この点については、専門家では「問題だ」と指摘する声は少なかった。

 「そもそもアプリがマルチタスクで動いても『仕事の生産性が上がるか』という観点では、プラスになるとは限らない。また、昔のシングルタスクのパソコン、例えばMS-DOS時代のパソコンでも、みんな仕事で使っていた」とユビキタスエンターテインメントの清水氏は語る。

 また、ジャーナリストの西田氏も「仕事ではなくリビングで使う端末としては、シングルタスク、シングルウィンドウのiPadのほうが、普通のユーザーには受け入れられやすいのではないか。実機を使ってみても、アプリの切り替え速度はiPhone 3GSと同じぐらい素早く、問題はなかった」と語る。

 一方、西田氏が指摘するのは「iPadの9.7型画面が大きすぎる」という点だ。「もしiPadが6型の画面サイズだったら、日本でも大人気になっただろう。だが約10型の画面は、電車の中で使うには大きすぎるのではないか」と指摘する。今後は「iPadの大きさは、日本人に最適なサイズなのかどうか」ということも大きな議論になりそうだ。

 日経トレンディ4月号(3月4日発売)では、このほかにも、NTTドコモでiモードを立ち上げた慶應義塾大学特別招聘教授の夏野剛氏や、米アップルで副社長を務めた経歴がある日本通信常務CMO兼CFOの福田尚久氏、電子書籍の専門家、ライバルメーカーのNECなどにもインタビュー。「iPadの意外な魅力」や「今年ヒットするか否か」、また「デジタル業界に与える影響」について詳細に分析している。

他社からは7型サイズの画面を備えるタブレット型製品も登場。「これぐらいの大きさのほうが持ち運びやすい」と語る専門家もいる(画像クリックで拡大)

(文/荒井 優=日経トレンディ)

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