USBは幅広く利用されている一番身近なインターフェースだ。そのUSBがこの春進化する。現在、多くのパソコンや周辺機器で採用されているUSB2.0より約10倍速いUSB3.0だ。

 USB3.0の最大の特徴は、データ転送速度の速さ。最大転送速度は5.0Gbps。USB2.0の最大転送速度は480Mbpsなので約10倍速いことになる。ただ、これはインターフェースの理論上の速度だ。実際の速度は接続機器によるので、もう少し遅くなる。

 現在発売されているUSB2.0接続の外付けハードディスク(HDD)は、今以上の高速化が難しい。インターフェースの最大速度がネックになっているからだ。デジタルカメラやデジタルビデオカメラの高画素化にともない、パソコンとやりとりするデータは大容量化している。その結果、せっかくきれいな写真や動画なのに、パソコンに取り込むのに数十分の待ち時間が当たり前になっている。これらを解決する新たなインターフェースとしてUSB3.0は期待されているのだ。

 USB3.0は転送速度だけでなく、給電能力もパワーアップしている。USB2.0では500mAだったものが約1.8倍の900mAになる。USB2.0では動作しない、より大きな電力が必要な周辺機器がUSBバスパワーだけで駆動するようになる。

規格 最大データ転送速度 給電能力
USB2.0 480Mbps 500mA
USB3.0 5Gbps 900mA

USB2.0/1.0との互換性は確保

 USB3.0は、従来のUSB2.0と高い互換性を持っている。USB3.0の端子に既存のUSB2.0/1.0機器を接続してもしっかり使える。ただし、この場合はUSB2.0/1.0に準拠した速度しかでない。その逆も同じ。USB3.0対応の外付けHDDをパソコンのUSB2.0端子に接続しても、USB2.0に準拠した速度しかでない。

 接続ケーブルもUSB3.0に対応したものが必要だ。USB3.0の本来の力を発揮するには、インターフェース、周辺機器、ケーブルの3つがUSB3.0に対応していなければならない。

USB3.0対応ケーブルのA端子。形状はUSB1.0/2.0と同じだ(画像クリックで拡大)

USB3.0対応ケーブルのB端子。USB2.0のB端子の上に、USB3.0用の配線が追加されているため、USB2.0のB端子には取り付けられない(画像クリックで拡大)