GXRの「撮って出し」実写画像

 35mm判換算で50mm相当のマクロレンズを搭載したカメラユニット「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」を装着し、さっそく試写してみた。撮像素子はAPS-Cサイズの有効1230万画素CMOSセンサーで、スペック的にはニコンの「D300S」「D90」などと肩を並べる。

 画像を見ると、コンパクトデジカメとは一線を画す解像感や階調再現性を持ち、“デジタル一眼レフ並み”のうたい文句は間違いではないことが分かった。近接撮影性能やボケも良好で、特に植物や昆虫の撮影を主体にしている人には魅力的に映りそうだ。

 注意したいのが、標準ではアスペクト比が4:3に設定されている点だ。4:3比率での最大画像サイズは3776×2832ドットで、撮像素子と同じ3:2比率の4288×2848ドットと比べるとひとまわり狭い。コンパクトデジカメと同じ比率でそろえたい、などの理由がない限りは3:2比率で撮るのがよいだろう。

 マクロモードに切り替えると、7cmまで寄って撮れる。だが、被写体が近くなるほどオートフォーカスが極端に遅くなる傾向が見られたのは気になる。一眼レフカメラのようにフォーカスリングを用いたピント合わせが可能なので、マニュアルフォーカスの利用がお薦めだ。

秋晴れの渋谷ハチ公前交差点。ビルに埋め込まれた電光掲示板の点灯していないドットまで精細に描写している。周辺部の描写もシャープだ(ISO200、1/640秒、F6.3)(画像クリックで拡大)

美しくライトアップされた紅葉。ISO1600に設定して撮影したが、ノイズはかなり少ない。背景のボケもすっきりとして美しい(ISO1600、1/60秒、F3.5)(画像クリックで拡大)

夜の商店街のイルミネーション。点光源の多いシーンだが、色のにじみも見られず、目で見たままの素直な描写に仕上げてくれた(ISO400、1/40秒、F2.5)(画像クリックで拡大)

マクロモードにして小さいぬいぐるみを撮影。付着したホコリまでくっきり描き出す描写力の高さに驚かされた(ISO200、1/200秒、F7.1)(画像クリックで拡大)

日が暮れた都心のオフィス街を手持ちで撮影。暮れゆく空のグラデーションが美しい(ISO1600、1/17秒、F3.5)(画像クリックで拡大)

ホームに進入してきた電車を撮影。明暗差の大きなシーンだが、白飛びや黒つぶれは最小限に抑えられている(ISO200、1/189秒、F5.7)(画像クリックで拡大)

クリスマスの飾りが施されたアーケードのアーチ。キラキラしたモールや球体の質感がしっかり再現されている(ISO200、1/320秒、F4.5)(画像クリックで拡大)

ケーキのクリーム部をアップで撮影。白の微妙なグラデーションや質感がリアルだ(ISO200、1/200秒、F7.1)(画像クリックで拡大)

一眼レフカメラ用のクリップオンストロボを装着し、おいしそうなタルトを撮影した。うっかりして多少アンダー気味になってしまったが、砂糖の質感がよく出ている(ISO200、1/200秒、F8)(画像クリックで拡大)

同じタルトを別のカットから撮影。果物やゼリーのみずみずしさがとてもリアルだ(ISO200、1/200秒、F6.3)(画像クリックで拡大)

(文/磯 修=日経トレンディネット)