高感度ノイズはISO12800以上になると差が現れる

 先ほども述べたように、D3Sでは常用感度がISO200~12800になり、D3のISO200~6400と比べると1段分高感度側に拡大した。拡張感度は、D3がISO100~25600相当だったのに対し、D3Sでは高感度側をさらに伸ばしてISO102400という超高感度撮影を可能にしている。

 常用感度帯での画質、特にノイズの有無に関しては、D3もD3Sもほとんど同じレベルといってよさそう。ISO6400までのノイズの増え方や階調性に関しては、それほど大きな違いは感じられなかった。

 D3は、ISO6400を超えると拡張感度になる。D3のISO12800相当(正確な表記だと「ISO6400に対して約1段増感」)とD3SのISO12800を比べると、やはりD3Sの方がノイズの出方が少ない。D3のISO12800相当ではノイズの量が多いうえ、横に線が入ったような部分も確認できる。だが、D3Sは拡張感度にしてはノイズのきめがそろっていて、とてもきれいな仕上がりだ。さすがにISO51200相当より上になると、やはり横や縦の線が出てくるようになる。

▼ISO感度別の撮影比較

▼D3(ISO100相当)
▼D3S(ISO100相当)
▼D3(ISO200相当)
▼D3S(ISO200相当)
▼D3(ISO400相当)
▼D3S(ISO400相当)
▼D3(ISO800相当)
▼D3S(ISO800相当)
▼D3(ISO1600相当)
▼D3S(ISO1600相当)
▼D3(ISO3200相当)
▼D3S(ISO3200相当)
▼D3(ISO6400相当)
▼D3S(ISO6400相当)
▼D3(ISO12800相当)
▼D3S(ISO12800相当)
▼D3(ISO25600相当)
▼D3S(ISO25600相当)

 最低感度はISO200で、ISO100相当に拡大できる。D3では、ISO100相当だとハイライト部分の階調が飛びやすくなるのだが、この傾向はD3Sも同じような感じだった。

▼低感度域でハイライト側の階調の飛び具合を比較

▼D3(ISO100相当)
▼D3(ISO200相当)
▼D3S(ISO100相当)
▼D3S(ISO200相当)

最低感度はISO200だが、拡張感度を使用すればISO100相当での撮影もできる。一般的に、感度を下げれば画質が上がると思われがちだが、ISO100ではハイライト側の階調がISO200より早く失われる。D3とD3Sで飛び方が違うのは雲の具合によるものと思われ、両者の傾向はそれほど違いはない(画像クリックで拡大)