オリンパスイメージングの「オリンパス・ペン E-P1」やパナソニックの「LUMIX DMC-GF1」など、マイクロフォーサーズ対応デジタル一眼が元気だ。AVCHD形式のフルHD動画撮影機能が特徴のパナソニック「LUMIX DMC-GH1」も高い評価を獲得している。いずれも、メーカーを問わず共通規格のレンズが利用でき、購入時に付属するレンズしか使わないのはもったいない。

 各社のマイクロフォーサーズ対応交換レンズをピックアップし、撮影した実写画像とともに画角や画質、最適な利用シーンを検証した。ボディーの魅力をさらに引き出す2本目のレンズを探そう!


パナソニック

LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.

発売日:2009年4月24日

希望小売価格:12万4950円

実売価格:10万円


 超広角レンズは、肉眼で見るよりも広い範囲を写したり、手前のものをより大きくして迫力を出した写真が撮れる。

 画角が広くなればなるほどレンズが大きく重くなり、価格もグンと高くなるのが一般的だ。例えば、35mmフルサイズに対応したニコンの「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」は、重さが約1kgもあり、価格はなんと27万2000円もする。オリンパスイメージングがフォーサーズ用に発売している「ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0」は、780gで24万7800円だ。

ニコンの「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」。35mmフルサイズ機に装着するとレンズ表記の画角で撮影できる。大型のプロ向けモデル「D3」に装着しても、レンズの大きさが際立つ

オリンパスイメージングのフォーサーズシステム用レンズ「ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0」。描写品質には定評のある高性能レンズで、シリーズで最上位の「スーパーハイグレードシリーズ」に属する。レンズの画角や開放F値などのスペックはパナソニックのレンズと同じながら、大きさや重さがかなり異なる

 パナソニックがマイクロフォーサーズ用に発売した「LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH」は、約300gで12万4950円と、前述のレンズと比べると断然軽いうえに格安だ。マイクロフォーサーズ規格は、マウントの外径が小さくてフランジバック(撮像素子面からレンズマウントまでの長さ)が短いため、小型の超広角レンズを作るのに有利である。そのメリットを十二分に生かして製品化されたのがこのレンズといえる。大きさも、超広角ズームレンズとしては驚くほど小さい。

 フォーマットや開放F値が違うので単純には比べられないが、ニコンのレンズと比べると重さは1/3以下だ。レンズだけで1kgもあるニコンの場合、気軽にスナップ撮影しようという気にはなれない。極端に大きな前玉も、どこか威圧的だ。大きな曲線を描く前玉に存在感があるのはこのレンズも一緒だが、レンズ自体が小さいのでスナップ撮影でも違和感なく使える。

このレンズは周辺光量の低下をほとんど感じさせず、優等生すぎておもしろくないほど。オリンパスイメージングの「オリンパス・ペン E-P1」と組み合わせて、アートフィルターの「トイフォト」を使用して撮影した。ちょっとやりすぎな感じになってしまった(E-P1にて撮影、ISO200、1/500秒、F10)(画像クリックで拡大)

沖縄独特の島バナナがたわわに実っている。35mm判換算で14mm相当のワイドな画角だと、大きな葉を入れて広い範囲を撮影できる(E-P1にて撮影、ISO200、1/125秒、F5)(画像クリックで拡大)

首相などが海外に行く時に使用する政府専用機。まるで、機体から妖気が出ているかのような雲だったので、広角端の7mm側で撮影。地上の人が引っ張られたように歪んでいるのは超広角レンズの特徴であり、おもしろい使い方ができる(E-P1にて撮影、ISO200、1/1600秒、F8)(画像クリックで拡大)