オリンパスイメージングの「オリンパス・ペン E-P1」やパナソニックの「LUMIX DMC-GF1」など、マイクロフォーサーズ対応デジタル一眼が元気だ。AVCHD形式のフルHD動画撮影機能が特徴のパナソニック「LUMIX DMC-GH1」も高い評価を獲得している。いずれも、メーカーを問わず共通規格のレンズが利用でき、購入時に付属するレンズしか使わないのはもったいない。

 各社のマイクロフォーサーズ対応交換レンズをピックアップし、撮影した実写画像とともに画角や画質、最適な利用シーンを検証した。ボディーの魅力をさらに引き出す2本目のレンズを探そう!


オリンパスイメージング

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

発売日:2009年7月3日

希望小売価格:4万9875円

実売価格:4万円


 一般的なレンズよりも全長を極端に短くしたレンズのことを、いつの頃からか「パンケーキレンズ」と呼ぶようになった。レンズ面を上に向けて置くと、まるでパンケーキ(ホットケーキ)のように薄い、ということから名付けられたのだろう。極端に表現すれば、まるでレンズキャップのように薄いレンズもある。カメラメーカーの中では、特にペンタックスが力を入れて製品を出してきた。

 オリンパスイメージングのマイクロフォーサーズ一眼「オリンパス・ペン E-P1」は、「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」との組み合わせをベストマッチとしている。全長が20mmちょっとのパンケーキレンズで、テレビCMや広告などで用いられているのがこれだ。

「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」をオリンパスイメージングの人気モデル「オリンパス・ペン E-P1」と組み合わせたところ。カメラ本体の薄さをより引き立ててくれる(画像クリックで拡大)

 上位規格のフォーサーズ用レンズとしては、全長が20mmあまりのパンケーキレンズ「ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8」が存在する。35mm判換算だと50mm相当の焦点距離になり、標準レンズに相当する。こちらの17mm F2.8は35mm判換算で34mmに相当し、画角がより広い。レンズ自体の直径も少し小さくなっている。

 34mmという画角は、写真の基本ともいわれる50mm相当と、GR DIGITALシリーズなどの広角デジカメが搭載している28mm相当との中間に位置する。ちょっと前のコンパクトデジカメの広角端は35mm相当だったので、画角はこれとほぼ等しい。

 広い景色を撮影したり、遠近感を強調するにはちょっと物足りない画角だ。だが、標準レンズほど画角の狭さを感じることはなく、ふだんのスナップ撮影でも不満なく使えると思う。

絞り開放からシャープな描写で、ボケも比較的素直な感じだ。カメラのピント合わせにちょっと時間がかかる印象だが、オートフォーカスの精度が高いのはありがたい (E-P1にて撮影、ISO200、1/1600秒、F2.8)(画像クリックで拡大)

34mm相当の画角は人間の見た目に近く、ある程度慣れるとどのぐらいの範囲が写るか、カメラを構える前にだいたいつかめる。このカットでは、岩の独特な質感もしっかりと描写してくれた(E-P1にて撮影、ISO200、1/400秒、F6.3)(画像クリックで拡大)

暑くて寝ていたところを起こされて不機嫌そうな猫。夕方の木陰なのでかなり暗い場所だったのだが、絞りを開けることでシャッタースピードを確保し、かつ背景をぼかすことができた(E-P1にて撮影、ISO200、1/125秒、F2.8)(画像クリックで拡大)