タッチパネルの「感触」に大きな差あり

 タッチパネルの触り心地は、両製品で全く異なる。ニコンS70はiPhoneと同じく、指で触るだけで操作ができる「静電容量式パネル」、ソニーTX1は、爪などで押すと反応しやすい「感圧式パネル」を搭載している。

 iPhoneの操作に慣れたユーザーは、爪でしっかり押さないと反応しないソニーTX1のパネルを触ると、最初はうまく操作できず違和感を覚える。操作に慣れるには、数日かかるだろう。爪が長い女性であれば感圧式のほうが押しやすいだろうが、それ以外のユーザーならば、軽いタッチで操作できるニコンS70のほうが良いのではないか。

 また操作面では、ソニーとニコンで一長一短ある。ソニーのほうは小さいながらもズームレバーがついており、スムーズに動かしやすい。一方、ニコンはメニューの階層が浅く、ISO感度やホワイトバランスなど細かい設定を少ないタッチ数で呼び出せる利点がある。

 前述のブロガーイベントでは、「タッチパネル型デジカメは、機能が複雑に感じられる」という意見があった。タッチパネルにすべての機能・操作を集約しているため、画面上に撮影モードやメニューがずらっと並ぶ。こうなるとボタン式よりも目に入る機能が多すぎて、どのアイコンを押せば目的の機能にたどりつくのか、わかりにくい。直感的な操作を目指しているタッチパネル型デジカメが、逆に難しそうに見えてしまう。

 これに対して、両メーカーとも対策を施している。ソニーでは、よく使う撮影モードや設定をドラッグ&ドロップで登録できる機能がある。また指をスライドさせて左右のメニューアイコンを非表示にすることもできるが、これはかなり使いにくい。一方、ニコンでは画面上のボタンをタッチするだけで、アイコンの表示を少なくできる。こうした「シンプル表示モード」への切り替えやすさでは、ソニーTX1よりもニコンS70が勝っていた。

ソニーTX1のズームレバー。ニコンS70はタッチパネル上でズームを操作する(画像クリックで拡大)

ソニーTX1は、よく使う機能をドラッグ&ドロップで変更できる(画像クリックで拡大)

ニコンS70では、画面左下のINFOアイコンにタッチすると、表示アイコンの数を少なくできる(画像クリックで拡大)