消費者は「タッチパネル」を望んでいない!?

 各社のタッチパネル型デジカメは、「ピント合わせや撮影モード選びのときに、ボタンよりも直感的で簡単な操作ができる」ことを大きくうたっている。しかし、メーカーの思いとは裏腹に、肝心の消費者は「タッチパネル」にあまり魅力を感じていないようだ。

 9月中旬、ニコンイメージングジャパンが、一般ブロガーに対してクールピクス S70の商品説明を行ない、S70での撮影も体験してもらうイベントを開催した。そこでイベント終了後に各ブロガーにS70の感想を聞いたところ、ニコンが開催した会にもかかわらず、辛口の意見が多く出された。

 特に意見が多かったのは、操作感の部分だ。「片手で持てる普通のカメラとは違い、タッチパネル型では両手で持たなければいけないのが戸惑う」「画面をタッチして撮影するのは、シャッターを押すような満足感はない」「タッチパネル上でのズーム操作はやりづらい」など。ニンテンドーDSやiPhoneなどタッチパネル機器は一般に普及してきているが、ことカメラに関しては、操作感が大きく変わることに違和感や戸惑いがあるユーザーは多そうだ。

 タッチパネル型デジカメに肯定的な意見も出された。ただしそれは、「ボタンがないためデザイン的にすっきりしている。女性に受けるのでは」といった意見や、「画面が大きいため、写真ビューワーとして良い」というもの。タッチパネルの操作自体を評価する声は、あまり聞かれなかった。

 こうした意見を総合すると、ユーザーはタッチパネル操作の便利さよりも、ボタンがなくなり、画面が大型化したことによる優れたデザイン性や写真ビューワー機能のほうに魅力を感じることが多いようだ。そこで今回は最初に、デザイン性や写真ビューワー機能というポイントで、両機種の実力を比べた。

ブログマーケティング会社「WillVii」に登録しているガジェットに興味を持つブロガーが10数人参加。ニコンイメージングジャパンからS70の製品開発の背景や、開発面での工夫などの説明を受けた(画像クリックで拡大)

製品説明後には、S70を使った撮影会を実施。参加ブロガーが女性モデルや花などを撮影した(画像クリックで拡大)