FinePixシリーズ初の薄型高倍率ズームデジカメ「FinePix F70EXR」。このジャンルの製品は各社から相次いで登場しているが、本機は独自性あふれる機能を搭載しているのが特徴だ(画像クリックで拡大)

 この1~2年で、光学7倍~12倍クラスの高倍率ズームレンズを搭載しながら本体の厚さを抑えたスリムモデルの人気が高まっている。各カメラメーカーは、独自の機能や装備を盛り込んで差異化を図った製品を続々と投入し、競争が激しくなっている。

 富士フイルムが2009年8月8日に発売する「FinePix F70EXR」(以下、F70EXR)も、このジャンルに属する製品だ。F70EXRで薄型高倍率ズーム機市場に初参入となる富士フイルムは、得意とする高感度撮影だけでなく、独自機能として「ぼかしコントロール機能」と「連写重ね撮り機能」を新たに搭載。コンパクトデジカメの画質や表現の幅を広げる機能として、注目できる存在といえる。

 これらの新機能を中心に、F70EXRの実力を実写画像でチェックしていきたい。

本体サイズは、3年前の光学3倍ズーム機とほぼ同じ!

 レンズのズーム倍率が高くなるほど、レンズユニットは大きくなる傾向がある。だが、F70EXRは光学10倍のズームレンズを搭載している割に、本体は意外なほど小さく軽い。2006年発売の光学3倍ズーム機「FinePix F30」と比べると、わずかに数ミリ大きいだけにとどまっている。厚さはF70EXRの方が薄いほどだ。バッテリーとメディアを含めた重量も5g重いだけである。

■「FinePix F70EXR」と「FinePix F30」の比較
FinePix F70EXR FinePix F30
レンズ 光学10倍ズーム(27-270mm相当) 光学3倍ズーム(36-108mm相当)
本体サイズ 99.3(W)×58.9(H)×22.7(D)mm 92.7(W)×56.7(H)×27.8(D)mm
重量 180g(本体のみ)、
200g(バッテリー、メディア込み)
155g(本体のみ)、
195g(バッテリー、メディア込み)
発売 2009年8月 2006年5月

27mmからの光学10倍ズームレンズを搭載しているとは思えないほど本体はコンパクト。背面のボタン類は大きくて押しやすいが、モードダイヤルが軽すぎて知らない間に別のポジションに切り替わっていることがあったのは要改善か(画像クリックで拡大)

圧倒的な高感度画質で話題を呼んだ「FinePix F30」(右)と比較。F30は、35mm判換算で36-108mmの光学3倍ズームだが、本体の大きさはほとんど同じ。F30の方が厚みがあるのには驚かされる(画像クリックで拡大)