2009年6月11日発売の新型「アクセラ」。手前は5ドアハッチバック車の「20S」グレード(214万円)。奥は2.3Lターボエンジンを搭載、専用のエアロパーツなどを装着したホットモデルの「マツダスピードアクセラ」(267万8000円)(画像クリックで拡大)

 マツダが2009年6月に発売した新型「アクセラ」の販売目標は月2000台で、年に換算すれば2万4000台だ。08年度の新車乗用車販売台数ランキングによると、1位のホンダ「フィット」が15万2185台、30位の日産「エクストレイル」が2万7001台。ちなみにマツダ車のトップは10位の「デミオ」で、5万8229台だ。

 つまり日本市場での新型アクセラは、ランキングのベスト30にも入らない程度の販売規模のクルマということになる。だが、開発担当主査の前田剛享(まえだ・よしゆき)氏を始めとする開発陣からは、新型アクセラへの自信と意気込みを強く感じる。

 それは、日本でこそ存在感が薄いかもしれないが、アクセラは国際市場ではマツダの年間総販売量の3分の1以上を占める主力商品であること。そして、「2015年までにマツダ車の平均燃費を2008年度比で30%向上させる」という目標を達成するための、大きなステップとなるクルマだからだ。

5ドアハッチバックのボディーは、先代よりも全長が85mm短くなった以外は同サイズで、2640mmのホイールベースも共通。セダンは5ドア車より全長が90mm長い。海外での名称は「Mazda 3」(画像クリックで拡大)

 まずはマツダの国際戦略車としての、アクセラのポジションを振り返っておこう。初代アクセラは03年に登場し、スポーティーなスタイリングと走りの良さ、1クラス上の上質感などを武器に、世界累計で200万台超の販売台数を記録。04年の欧州カー・オブ・ザ・イヤー2位を始め、世界各地で多数の賞を獲得した。

 新型アクセラはこの後を継ぐ2代目で、ボディー形状は5ドアハッチバックの「スポーツ」と「セダン」の2種類、ボディーサイズは全長4490×全幅1755×全高1485mm(スポーツ)。欧州のクラス分けではCセグメント、米国ではコンパクトカーに属し、フォルクスワーゲン「ゴルフ」やプジョー「306」、トヨタ「カローラ」、ホンダ「シビック」など、各メーカーの主力モデルがライバルになる。

2003年10月に国内デビューした初代アクセラの5ドアハッチバック(左)とセダン(右)。前身の「ファミリア」が5ナンバー枠に収まる幅1700mm未満だったのに対して、幅を1755mmに拡大して国際市場で通用する大きさにした(画像クリックで拡大)