「日経トレンディ」7月号「目からウロコのヒット商品」特集では、メーカー側と益若つばささん本人、両方の視点からヒットの理由を分析。ここでは益若さん本人が、ヒットの裏側にあるプロデュース哲学や、人気の理由について語った(以下のインタビューは5月時点のもの。聞き手は、日野なおみ=日経トレンディ)

 10代~20代の女性に今、最も大きな影響力を持つカリスマモデル、益若つばさ。2009年上半期のヒット商品を振り返ってみると、福助の女性向けレッグウェア「エスレグ」やエドウィンの「ラブジーンズコレクション」、サークルKサンクスの「オリジナルヘアアクセサリー」など、益若がプロデュースした商品は実に多い。いずれもメーカーの販売計画数を大幅に上回り、好調に売れている。今やその経済効果は100億円とも言われ、「つばさ売れ」というヒット現象を引き起こしている裏には、何があるのか。

――今年上半期のヒット商品を見直してみると、益若さんのプロデュースした商品が多い。益若さん自身はコラボ商品の売れ行きをご存知でしたか。

【益若つばさ】10代の女子中高生から20代前半の女性を中心に、絶大な人気を誇るカリスマモデル。雑誌「Popteen」などの読者モデルとして人気を博し、2007年にモデル仲間の梅田直樹と結婚。翌春には第1子を出産し、現在はモデルとして活躍するかたわら、商品プロデュースも多く手がけている

BSフジの子供向け情報番組「We Can☆」では初めて司会にも挑戦している(C)2009 フジテレビKIDS

益若つばささん(以下、益若): 今、プロデュースした商品が売れていると聞いて、すごくほっとしました。実は売れたかどうか本当に不安だったんだけど、メーカーの人に聞く勇気がなくて。エドウィンのデニムは価格帯も少し高かったから、気になってたんです。でも売れていて、本当に良かった。

――福助の「エスレグ」は発売後1カ月で20万足、エドウィンの「ラブジーンズコレクション」は販売目標の2倍以上、サークルKサンクスの「オリジナルヘアアクセサリー」はヘアアクセサリー全体の売り上げが前年比150%も伸びています。益若さん本人から見て、売れたポイントは何だと思いますか。

益若: 売れたポイントは・・・、ホント、何だろう(笑)。

 私は「受けよう、受けよう」とはあまり考えてなくて。例えばデニムだったら、まずは自分がどんなデニムをはきたいか考えるんです。その自分の案と、コラボ先の企業が持つ良いところとか、技術とかを合わせていくんです。

 そのなかで、どうしても譲れないのは「自分が欲しいか、欲しくないか」。たとえ売れる商品が作れたとしても、自分が好きになれないと普段から着ないじゃないですか。それだと売れてもうれしくない。

 せっかくプロデュースできるのに、自分が着たくないものを作るのは良くないと思って。だったら単に売れる商品を作るより、毎日自分が着られるものを作りたい。私自身がプロデュースした商品を好きになって、お気に入りだから普段から着るようになれば、自然とみんなに薦めたくなるし。それを見てみんなも欲しいと思ってくれるようになったのかなと思います。