運動会や入学式などのイベント、夏のレジャーシーズンが近くなると、デジカメやビデオカメラなどが欲しくなる。だが、高性能な製品は価格が高く、おいそれと購入に乗り出せないのが実情だ。

 注目を集めているのが、デジタル機器のレンタルショップだ。まだショップの数は少なく、一般への認知度は低い。だが、手ごろな予算で必要な時だけ利用できる点が評価され、次第に盛り上がりの気配を見せている。アキバでは、2泊3日で1000円を切る意欲的なレンタル料金を設定するショップも出現し、人気を集めているという。

 今年あたり一気にブレイクしそうなデジタル機器レンタルの最新事情を取材した。

アキバの激安ショップがレンタル事業に進出

アキバのPCボンバーが、デジタル機器のレンタル事業に進出。販売価格の安さで一躍全国区となったPCボンバー同様、レンタル料金の安さを売りにしている(画像クリックで拡大)

 連載「週末が狙い目」などでたびたび紹介している秋葉原の通販ショップ「PCボンバー」は、レンタルショップ「レンタルボンバー」を2009年3月にオープン。デジタル一眼レフカメラや交換レンズ、ビデオカメラなどのデジタル機器のレンタルを手がけている。

 「ゴールデンウィーク期間は、ほぼすべての商品がレンタル中になったほど」(店長・今井浩和氏)とのことで、旅行や運動会などのイベントで撮影を楽しみたい…というユーザーがいち早く飛びついたようだ。新品で買えばかなりの出費を要する高価なカメラでも、レンタルなら購入代金の数十分の1ほどのレンタル料金を払うだけで済む。デジタル機器を年に何回も利用しないような一般層にとっては魅力的だ。

 レンタル料金は商品によって異なるが、例えばニコンの「D90」は2泊3日で990円など、手ごろな価格の商品もある。この価格は2009年6月末までの期間限定とのことだが、990円レンタルはかなりの反響のため、今後も一部商品でこの価格を継続する予定だという。

レンタル品が山のように積み上がった店内。週末や連休などの繁忙期は、この棚の商品が出払ってスカスカになるほどだという(画像クリックで拡大)

 レンタルでとりわけ人気が高いのがデジタル一眼レフカメラだ。なかでも、ニコン「D90」やキヤノン「EOS 5D MarkII」などの中上位機種が人気だ。結婚式や新婚旅行などの一大イベントで憧れの数十万円クラスのカメラを使って素晴らしい写真を残すのは、写真ファンの憧れだろう。

 ソニー「ハンディカム HDR-XR520V」やパナソニック「HDC-TM300」など、ハイビジョン対応デジタルビデオカメラのレンタルも好調という。すでにハイビジョン対応の薄型テレビは持っているが、ビデオカメラは以前のSD画質のものしかない…という家庭に受けているようだ。

人気のレンタル商品は、高価格帯のデジタル一眼レフカメラとハイビジョン対応ビデオカメラだ。どちらも「予算的に買うのは難しいが、ぜひ使ってみたい」と思わせるアイテムだ(画像クリックで拡大)

 「ちょっといいカメラを持っていると、周囲の注目も集められますよ」(前出・今井氏)。レンタルであることが一目瞭然(りょうぜん)の「わ」ナンバーが付くレンタカーと違って、気恥ずかしさもない。話題の新製品を借りれば、仲間同士での話題作りにもひと役買ってくれるはずだ。