レクサスLSよりも買い得感が高い価格設定

クラウンマジェスタ開発責任者のトヨタ第1乗用車センター製品企画チーフエンジニア、下村修之(しもむら・よしゆき)氏(画像クリックで拡大)

 トヨタが掲げるクラウンマジェスタの販売目標は月1000台で、発売当初の1カ月は初期需要の高まりから2000台を見込んでいる。経済状況の冷え込みでクルマの販売が落ち込む中、日本市場専用に月1000台だけの高級セダンを作り続けるのは、いかにも効率が悪いように感じる。だが下村氏は、「会社が止めると言わない限り、私はマジェスタを作っていきたい」と愛着を語る。

 トヨタは、レクサスLSの前身で2006年まで販売していた「セルシオ」や、従来型クラウンマジェスタからの代替が、購入者の多くを占めると見込んでいる。従来モデルでは7割以上が法人ユーザーだが、運転手付きではなく、オーナーの8割が自らハンドルを握っているという。

 車両本体価格は610万~790万円と、同じ4.6L V8エンジンを積むレクサスLS460の773万~1031万円よりも安く、高級セダンとしてはお買い得感がある。日本の道路事情に合わせて設計したボディーサイズや乗り心地を好み、レクサスではない国産高級車を求める顧客層が、これからもクラウンマジェスタを支えていくのだろう。

(文・写真/柳 竹彦=日経トレンディネット)