――新iPod shuffleで一番重視した点は?

エリス氏:新しいアイデアのヒントになったのは先ほど言った通りiPhoneのイヤホンコードのコントローラーにあった。ただし、操作に一番フォーカスしているわけではない。デザイン、操作性、VoiceOver機能、サイズ、価格などすべてにフォーカスしていると言える。

――イヤホンコードにコントローラーを統合したが、どこにコントローラーを設けるのか議論はなかったのか?

エリス氏:我々は使いやすいコードにコントローラーをのせたかった。コード上は、常にアクセスしやすい場所だ。iPod shuffleはクリップでポケットなどいろいろな部分にとめられるし、バックパックに収納する人もいるだろう。どこにiPod shuffleをつけたか、もしくは入れたかを忘れることもある。コードにコントローラーが付いているのは理にかなっていると言える。目をつむっていても使えるし、暗闇でも使える。

――VoiceOver機能は自社開発したものか?

エリス氏:新iPod shuffle専用に自社で開発した技術だ。MacユーザーでもPCユーザーでも使える。ただしMacとPCで1点だけ違いがある。それは英語の音声のクオリティーだ。Mac OS X Leopardは「アレックス」という高性能な音声生成エンジンを備えている。密にOSと統合化されたエンジンで、流ちょうな英語音声を生成できる。PCでも高いクオリティーの音声を生成できるが、Macで生成した音声の方がさらに流ちょうだ。

――8800円という価格も非常に魅力だ。

エリス氏:新しいiPod shuffleは、第2世代よりさらに小さくなった世界最小の携帯音楽プレーヤーだ。第2世代の使いやすさと、持ち運びのしやすさを維持しながら、VoiceOverという画期的な新機能を盛り込んだ。これを100ドル以下で実現することに我々は一番力を入れた。日本では8800円で販売する。多くの人に画期的なVoiceOver機能を備えたiPod shuffleを試してもらいたい。

リンゴマークはステンレス製のクリップに付いている。本体には電源のオン/オフスイッチ(シャッフル再生/リニア再生の切り替えも兼務)しかない(画像クリックで拡大)

パッケージも非常にコンパクトだ。本体、イヤホン、接続用のUSBケーブルなどが付属する(画像クリックで拡大)

(文/三浦善弘=日経トレンディネット)