――VoiceOver機能とは、どのような機能なのか?

エリス氏:画期的なVoiceOver機能によって、新iPod shuffleは世界で初めてユーザーに話しかける携帯音楽プレーヤーになった。VoiceOver機能が読み上げるのは曲名、アーティスト名、プレイリスト、バッテリー残量(パーセントで音声で知らせる)だ。

 MacやPCに新iPod shuffleを最初にシンクしたときに、バックグラウンドで動作する「VoiceOver Kit」というものがインストールされる。このKitの役割は2つある。1つはiTunesライブラリを分析して、楽曲の言語を検知すること。新iPod shuffleは14カ国語に対応するので、ここで最適な言語を自動で選択する。2つ目は、iPod shuffleで読み上げるために、テキストデータを音声データに変換することだ。2つの作業が完了すると、楽曲データと音声データを一緒にiPod shuffleに転送する。

 新iPod shuffleには、たくさんの楽曲が保存できる。曲が増えれば、曲名を思い出せないものも出てくるだろう。VoiceOver機能は、曲名やタイトル名を知りたいときに、まさにぴったりの機能だ。

――コントローラーとVoiceOverを組み合わせた新しい操作法の使い勝手は?

エリス氏:コントローラーを使った新しい操作法は非常にシンプルだ。コントローラーには3つのボタンしかない。センターボタンを一回押すと再生/停止、2回押せば曲送り、3回押せば曲戻りとなる。長押しすると再生中の曲の曲名とアーティスト名を読み上げる。読み上げ時は、再生中の楽曲のボリュームが自動で下がり、曲名などが聞きとりやすくなる。一時停止中に2回押すと曲名を次々に読み上げてくれるのも便利だ。目当ての曲が読み上げられたらセンターボタンを1回押して再生できる。

 VoiceOver機能によって、プレイリスト再生をiPod shuffleで初めてサポートした。4GBのメモリー容量があれば、プレイリストで音楽を楽しみたい人が増えるだろう。操作方法は、センターボタンを長押ししてビープ音が鳴り、その後にプレイリストが順に読み上げられる。聞きたいプレイリストが読み上げられたら、センターボタンを1度押せばいい。プレイリストの読み上げ中にボリュームボタンを押せばプレイリストの読み上げを早められる。VoiceOver機能と新しいコントローラーの組み合わせは、非常に簡単で直感的かつパワフルだ。

 もう一つVoiceOver機能には特徴がある。読み上げる言語を変えられることだ。言語を切り替える理由はいくつかある。前述したように、VoiceOver KitでiTunesライブラリを分析して言語を自動検知するが、言語検知は非常に難しい科学だ。言語検知が間違うこともある。そんなときはオプションで言語を選択し直せばいい。

 例えば私の場合、クラシックをよく聴くが、クラシックの曲名はドイツ語やフランス語が多い。VoiceOver機能では、クラシックはドイツ語だと自動検知される。しかし、流ちょうなドイツ語で読み上げられてもドイツ語が分からない私には理解できない。そんなときは、iTunes上で言語を英語に変える。そうするとドイツ語を英語風に読み上げてくれる。翻訳機能ではないので、ただ英語っぽく発音してくれるだけだが、こちらの方が理解しやすい。言語の設定は1曲単位でも、アルバム単位でもできる。

イヤホンコードにコントローラーを統合。コントローラーには3つのボタンしかない。ボリュームを調整する2つのボタンと、押す回数や長押しで様々な操作ができるセンターボタンだ(画像クリックで拡大)