ファインダーをのぞいても、並のレンズとは違う雰囲気が伝わる

 レンズは、高画質モデルらしい大きさはもちろん、手にするとレンズが詰まっていると感じさせる重さが伝わってくる。それなりの重さがあるボディーとの組み合わせでないと、カメラが負けてしまいそうだ。

 外装の素材や仕上げも高級感があり、レンズの直線的なデザインがα900とよくマッチしているように感じる。α900と組み合わせるとそれなりの重さになるが、この組み合わせはとても構えやすい形になり、手持ち撮影でもかえってブレにくい印象を受けた。

 レンズをカメラにセットして、ファインダーをのぞいてみる。α900のファインダーは、前身のミノルタ時代で定評のあった「明るく見やすい」というこだわりを受け継いでいる。フルサイズと呼ばれる35mm判フィルムと同じサイズの大型センサーを搭載していることもあり、ファインダーから見える像は広い。

 言葉では言い表しにくいが、並のレンズとは何か違うという雰囲気も感じた。像がただ明るいだけではなく、適度なコントラストを持っていて、ピントの山がしっかり確認できる鮮鋭さがある。スペックの数字には現れにくいレンズ性能の違いが出ているのではないかと思う。

曲線を描く都市高速の橋。龍のようにも見える姿を広角端の16mmで捕らえると、より迫力を感じさせる写真に仕上げられる。手前の橋の部分から奥に見える遠くのビルまで、とてもシャープに描写しているのが分かる(ISO200、1/500秒、F8)(画像クリックで拡大)

今度は、橋を真下から太陽を入れて撮影してみた。逆光で撮影しても、大きなゴーストやフレアがほとんど発生しないのはお見事。絞り羽根は9枚の円形絞りで、強い光源から発生する光芒の描写も美しい(ISO200、1/640秒、F10)(画像クリックで拡大)

 レンズ名の最後に「SSM」とあるのは、AF(オートフォーカス)のレンズ駆動に超音波モーターを使用している証だ。ソニーのカール ツァイスレンズとしては2本目となる。AFのスピードは、それほど速さを感じなかったものの、静かにピント合わせをしてくれる。静かな場所での撮影にはありがたい。