新型レクサスRXのハイブリッドモデル「RX450h」(画像クリックで拡大)

 2009年1月19日にトヨタ自動車が発表したプレミアムSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)、「レクサスRX」。トヨタはこのクルマを新規投入車と位置づけているが、クルマ好きの間ではトヨタの高級SUV「ハリアー」をフルモデルチェンジした、実質的な後継車だという見方が常識だ。

 1997年に登場した「ハリアー」初代モデルは、中型FFセダンのトヨタ「カムリ」のプラットホームをベースに開発された。本格的なクロカン4輪駆動車ほどの悪路走破性はないが、高級セダンの豪華さや快適性と、SUVのスポーティーな外観を兼ね備えたクルマだ。フォーマルユースからオフタイムまでさまざまなシーンに適合する多面性は、セダンとSUVにまたがるという意味の「クロスオーバーSUV」という新たなジャンルを生んだ。

ボディーサイズは全長4770×全幅1885×全高1690mm。1.9m近い全幅は日本の路上ではかなり大柄に感じるが、メインマーケットの北米では手頃なサイズらしく、女性ユーザーが多いという(画像クリックで拡大)

 北米へは「レクサスRX」として輸出され人気モデルとなり、クロスオーバーSUV市場を世界的に切り開いた。このヒットに触発される形で、2000年に「BMW X5」、2002年に日産「ムラーノ」「ポルシェ カイエン」「フォルクスワーゲン トゥアレグ」など、国内外のメーカーがこぞってこの市場に参入している。2003年にフルモデルチェンジで2代目へ移行、高級クロスオーバーSUVとしては世界初のハイブリッド車も設定した。

 このように、実質的にはハリアーの後継車となるレクサスRXだが、日本市場では2代目ハリアーも併売される。ただしラインアップからは3.5L V6エンジン搭載モデルが外れ、2.4L 直4とハイブリッドだけの構成になる。ブランドが異なるとはいえ、旧型と新型を併売するという販売方針には、レクサスブランドのプレミアムイメージ維持と、冷え込む消費マインドへの対応に苦慮するトヨタのジレンマが伺える。

日本的な上質さと先進性を融合させたコクピット。運転席に座ると、かなり大柄なクルマだと感じる(画像クリックで拡大)

フロアコンソール下部を左右の吹き抜けとしたデザインも特徴的だ。運転席と助手席は全モデルで電動パワーアシスト機構を標準装備する(画像クリックで拡大)