イケア鶴浜店(大阪市)の寝具売場。鶴浜店はオープン7カ月で来店者数300万人に達する見込み(画像クリックで拡大)

 スウェーデンの家具チェーン店「イケア」が、1月23日より「眠ろう、NIPPON!!-よりよい明日のために。」と題したキャンペーンを開催している。「睡眠」をテーマとしたキャンペーンは全世界のイケアで実施しているが、とりわけ睡眠時間が短く、十分な眠りを得られていないとされている日本人に向けて、睡眠に対する関心を高め、快眠へのきっかけを提供するのが狙いという。

「イケアではより多くの方により快適な暮らしを提供していくことを企業理念としており、なかでも“眠り”は大切な要素。日本は北欧の国々に比べてワークライフバランスの環境が整いづらく、満足のいく睡眠時間が得られないという現実があります。そのうえ、睡眠に対する関心も低い。こうした現状に着目し、睡眠に関する悩みを少しでも改善してほしいという思いから企画しました」(イケア・ジャパン広報担当者)。

 米国調査会社のデータによると、世界の平均睡眠時間が7時間であるのに対し、日本人の平均睡眠時間は6.4時間とか。一番長く眠っているフランスとメキシコが7.2時間、北欧が6.9時間で、日本人の睡眠時間がいかに短いのかがわかる。しかも、不眠を感じる回数でも世界平均を上回っているそうだ。

 総務省が2006年に行った社会生活基本調査でも、その傾向が顕著に表れている。日本人の睡眠時間は過去20年で最も短く、男女ともに減少傾向にある。なかでも、働く女性の睡眠時間が最も短い。また、別の調査では不眠の原因として、首や肩、腰などの体の痛み、自分に合う枕がなかなか見つからない、自分に合う寝具の選び方がわからない、といった理由が多かったという。

 そこで今回のキャンペーンでは、体験型イベントを実施すると同時に、睡眠の専門家による簡単な診断や寝具の選び方などのアドバイスを店舗内外で行う。「短い睡眠時間でいかに質のいい眠りを手に入れるか、良質な眠りは生産性の向上に重要であることを訴求していきたい」(広報担当者)という。

 全店規模のキャンペーンは、3年前にイケアが日本上陸して以来、初めて。船橋店(千葉県)、港北店(横浜市)に続き、2008年はポートアイランド店(神戸市)、鶴浜店(大阪市)、新三郷店(埼玉県)と3店舗を相次ぎオープンしたことから、大々的なキャンペーンが可能となった。

 低価格のイメージが強い同社としてはこういった活動の結果として、ブランドのイメージアップとベッドや寝具の売り上げ向上につなげていきたいところだろう。