松山ケンイチは、今一番勢いのある若手俳優の1人。昨年公開の『DEATH NOTE』のスピンオフ映画『L change the World』は興行収入31億円、同じく人気マンガ原作の映画『デトロイト・メタル・シティ』は23億円を突破し、映画『人のセックスを笑うな』は単館系映画にもかかわらず、同7000万円(08年単館系興行収入第1位)を記録。特に個性的なキャラクターを演じ分けるその表現力は、「カメレオン俳優」という通称が浸透するほど高く評価されている。

 そんな松山が主演することで話題の連続ドラマが『銭ゲバ』(日本テレビ系;1月17日スタート)だ。「日テレ土曜夜9時ドラマ」(通称“土9”)は、これまで『ごくせん』シリーズに代表されるファミリー向けの明るいドラマを放送してきた。だが今回は「金」と「悪」をテーマとした異色作。金のためなら手段を選ばない主人公の姿を通じて「幸福とは何か?」を問うもの。左目に傷のある不気味な蒲郡(がまごおり)風太郎を松山がどう演じるか、興味は尽きない。

 原作は、ジョージ秋山による同名のマンガ。1970~1971年に週刊少年サンデーに連載され、その残虐で衝撃的な内容から大きな反響を呼び起こした。ドラマ化にあたり日本テレビの河野英裕プロデューサーは、「この作品を今ドラマ化することにすごく意義を感じている。人がたくさん死ぬし、目を背けたくなるようなエピソードも多くあるが、そこにこそ世に問うべきものがある」と、ドラマ化に込めた思いを力強く表明した。

制作会見に登場したキャストの面々。左から、たくませいこ、石橋杏奈、りょう、椎名桔平、松山ケンイチ、ミムラ、木南晴夏、鈴木裕樹。同時に行われた試写会には、抽選で選ばれた一般客も招かれた