テレビ東京が海外の映画作品のうち、日本で劇場公開されていない作品をDVDとして販売する。木曜洋画劇場と同じM2層(35~49歳の男性)をターゲットに、年間に15本ほどの作品をリリース。そのために「TX-V」レーベルを新たに立ち上げ、販売店やレンタル店でも存在感をアピールする。12月26日に第1弾のサスペンス・アクション映画『THR3E 影なき爆殺魔』を発売する。

 洋画人気が低迷する中、海外の日本劇場未公開作品を販売する狙いは何か?

 今回のDVD発売は、洋画事業の立て直しという側面が強い。同社の木曜洋画劇場は、洋画単館系やアート系など、どちらかといえばコアな映画ファン向けの作品を上映してきた。ところが、ここ数年の洋画離れの傾向などもあり、視聴率は低迷。広告売上が減るなか、言い方は悪いがお荷物番組になってしまう危険性があった。

 その一方で、木曜洋画劇場は、2000回以上の放送を誇り、根強いファンが多いばかりか、社内には洋画の目利きができる人間や放映権獲得などのノウハウを持つ人間が育っている。こうした人的資産を活用した「新たなビジネスの企画をさまざまな方向から考えていた」(テレビ東京メディア事業推進本部・コンテンツ事業局・事業部部長、葉梨忠男氏)という。

 ここで目を付けたのが、海外の劇場未公開作品をDVD化することだった。その理由は「データは明かせませんが、既にこうしたDVDを発売しているAMGエンタテインメントさんが予想以上に収益を上げていること」(葉梨氏)と話す。

 特にレンタルでの回転率は高いという。加えて、人気の作品が木曜洋画劇場で放送することが多いホラーやアクションといったコアな作品という点も追い風となった。この結果、コアなファンが付きそうな劇場未公開作品のDVDをテレビ東京のメディア力で告知をすれば、十分ビジネスとして成立するという計算が出来上がった。