旧トッポシリーズユーザーの他社流出を防ぐために復活

トッポのコックピット。広いガラスエリアで視界が良く開放感がある(画像クリックで拡大)

 eKワゴンは全高1550mm程度で、ほとんどの立体駐車場が利用できるため都市部で使いやすい、重心が低くトールワゴンよりも安定性が高いなどのメリットがある。三菱はセミトールワゴンが軽自動車の主流になるとにらみ、実際に2001~2002年には軽乗用車販売全体の2割程度を占めるまで成長した。しかし2003年以降は、トールワゴンの伸びに圧倒され、存在感が薄れてきている。

軽自動車の販売台数推移。2007年度は軽乗用車と軽商用車合わせて189万台を販売し、国内自動車市場の3分の1を占めた(画像クリックで拡大)

軽乗用車のタイプ別販売構成比推移。2001年~2002年はセミトールワゴンが伸びたが、2004年以降はトールワゴンの伸びが他のタイプを圧倒している(画像クリックで拡大)

 トッポシリーズは累計で57万台を販売し、そのうち38万台が今も現役で走っているという。三菱にはこれらのユーザーから、トールワゴンを復活させて欲しいという要望が多く届いていた。このまま手をこまねいていては、乗り換えユーザーが他社に流出するのは目に見えている。こうした状況の中で三菱は、やはりトールワゴンが必要だと判断し、トッポを復活させたワケだ。

 三菱が掲げるトッポの販売目標は、月間2000台。このうち多くを、トッポシリーズ既存オーナーの乗り換えが占めると見ている。またeKワゴン購入者の中でもトールワゴンを望む人が多く、2割くらいがトッポに流れるだろうと分析している。

トッポのインテリア。フロアを低く抑えて低重心化し、さらにベルトラインを低く抑えてガラスエリアを広げている(画像クリックで拡大)

三菱「eKワゴン」。全高1550mmでほとんどの立体駐車場に入場できるのは都市部では大きなメリットだが、ユーザーニーズは空間に余裕があるトールワゴンに傾いた(画像クリックで拡大)