2008年7月21日、銀座・数寄屋橋交差点にあるソニービル1階屋外に、今年もまた夏恒例の「ソニー水族館」が現れた――。

 1966年に始まり、今年で41回目を迎えるイベント「41st Sony Aquarium 2008―ハイビジョン沖縄美ら海水族館―」。ひときわ目を引く、縦1.5×幅5×奥行き1.8m、総水量14トンの巨大水槽「ソニーアクアリウム」は過去最大の大きさ。実は13年ぶりに新しく製作したのだという。

 伊豆の海から運んできた天然海水で満たされた水槽の中を、沖縄美ら海水族館で飼育された熱帯魚や、沖縄付近を泳ぐ魚など約40種類・約700匹が悠々と泳ぎ回る。梅雨明け、うだる暑さの中、行き交う人々はそこで足を止め、つかの間の涼を得る。これから8月31日までの間、銀座界隈で働く人たちや多くの買い物客、夏休みの親子連れなどを楽しませてくれることだろう。

銀座・数寄屋橋交差点のソニービルにお目見えした巨大水槽「ソニーアクアリウム」。今や夏の風物詩とも言える“ソニー水族館”だが、今年は13年ぶりに水槽を新調(画像クリックで拡大)

水槽にはオオテンジクザメとネムリブカの2匹のサメの姿も(画像クリックで拡大)

沖縄美ら海水族館で飼育した熱帯魚や沖縄近海の魚など、合計約700匹が泳ぐ(画像クリックで拡大)

気分はまさに飼育員、水中3Dのリアルな映像

 “Sony Aquarium”はソニービルの全館イベント、見所は屋外の水槽以外にもある。

 今回の目玉は、8階コミュニケーションゾーン OPUS(オーパス)で上映される、沖縄美ら海水族館「黒潮の海」大水槽のハイビジョンによる立体映像「3Dソニーアクアリウム」だ。昨年は水槽の外からの映像だったが、今年は水槽内に潜っての水中撮影が特徴。ということで、実際に同水族館に行っても“見られない”、まさに飼育スタッフ以外体験できなかった世界をリアルに目の当たりにできる。

 撮影はソニーの業務用ハイビジョンカメラ“CineAlta”を2台使い、水中撮影できるようハウジングに収めて行われた。映像はHDデジタルVTRフォーマットのHDCAM-SRで記録・編集した1920×1080フルHDムービー。それを、200インチ(幅4694×高さ2570mm)の“ブルーオーシャン”スクリーンに映し出す。同スクリーンの前面には厚さ3cmの透明なアクリル板が据え付けられており、これにより鮮やかな色彩や引き締まった黒が再現できるという。

3Dハイビジョン映像を映し出す200インチの“ブルーオーシャン”スクリーン。表面は光沢があり、色再現性や黒の深みに優れる(画像クリックで拡大)

 3Dは偏光(Passive Stereo)方式を採用。先ほどの2台のカメラを使って左右別に撮影し、上映時にプロジェクターのレンズ前に、左右90度ずらした偏光フィルターを取り付けて映写する。観客はホールの入り口で配られる偏光メガネをかけて楽しむ。放映時間は約8分間。午前11時から15分おきに上映される。これを見たらもう沖縄に行く必要はない? と思い気や、魚と戯れる幻想的な体験に、むしろ実際の水族館に足を運びたくなるだろう。

偏光メガネを外した状態の映像。左右別のカメラで撮影した映像を重ねているため、だぶって見える(画像クリックで拡大)

デモ用に上映された2Dの映像。通常はこれが飛び出るように、立体的に見える(画像クリックで拡大)

ホールの入り口で配られる偏光メガネ(画像クリックで拡大)