「お部屋の4角にチュッとするだけで蚊に刺されない空間を作るスプレー」

アース製薬「お部屋の4角にチュッとするだけで蚊に刺されない空間を作るスプレー」(1050円)。蚊成虫には8時間、ハエ成虫には2時間有効

 アース製薬が3月に発売した商品の名前だ。とても憶えられないくらい長い。しかし、この名前通りの効果があるならば、それはかなりすごいことではないだろうか。「蚊に刺されない空間」、つまり“蚊帳”のようなものを作るスプレーにはいったいどんな仕掛けがあるのか、アース製薬の商品企画課課長・永松孝之氏に聞いてみた。

 「『アースジェット』のようなエアゾール系殺虫剤は大きな粒子の殺虫成分を蚊に直接当てるのに対し、据え置き型の『ノーマット』は小さな粒子の殺虫成分を電気の力で空気中に放出して漂わせます。この商品はその間をとったようなものです」

 この「蚊取りミスト」(名前が長いので、以降この通称で呼ぶことにする)は殺虫成分の粒子がエアゾール系殺虫剤よりも約3分の1と細かく、殺虫成分が部屋中を長時間漂って“蚊に刺されない空間”ができるという。殺虫成分の粒子を長時間漂わせるという点ではノーマットと同じだが、電気を使わずにスプレーを噴射するだけで効き目を持続させられるところがポイントだ。

 「溶剤を使っていないところもポイントです。噴射するためのガスと殺虫成分の粒子しか使っていないので、べたついたり、においがついたりしません。また、殺虫成分の粒子が壁などに付いても、空気の流れでまた空気中に漂い出すんです」という。

1回の噴霧で適量だけ出るように作られているノズル部分。本当に「チュッ」とする感じだ(画像クリックで拡大)

 使用方法は簡単。名前の通り、スプレーを部屋の天井の四隅にチュッとするだけ(そう言えば、商品名は「4角」になっているが、これは字面や分かりやすさを考えてあえてそうしているという)。6畳の部屋で四隅に1回ずつ、8畳の部屋だとそれに加えて部屋の中央付近に2回噴射するとちょうどよいという。効き目が持続するのは、約8時間。と言っても、8時間後でも最初と殺虫効果が変わらないという意味で、効き目自体はもう少し長続きするらしい。

 「せっかく、持ち運びにも便利なスマートなパッケージなので、キャンプなどに持ち込んで、テントなどにも使ってもらいたいです。テントなら噴射一回で大丈夫だと思います」と永松さんは提案してくれた。ただ、空気が入れ替わったり、強い風が吹いたりすると、殺虫成分も消えてしまう。その場合は、もう一度、四隅にチュッとする必要がある。ただし、ドアの開け閉め程度では、問題ないのだそうだ。

携帯しやすく、デザインも殺虫剤というより、クリーナーのようなイメージ。「4×30」は「8×4」を連想させる(画像クリックで拡大)