※この記事は2月19日時点の情報です。

 どこからどう見てもヒップホップミュージシャンのいでたち。その見た目から彼の職業が演歌歌手だとイメージできる人は誰一人いないだろう。しかし、ジェロ(これが彼の名前だ)はまぎれもなくプロの演歌歌手。「どうせ話題先行の“まがいもの(イロモノタレント)”だろう?」と思う人は、彼の歌声を聴いてほしい。とんでもなく“こぶし”のきいた真っ直ぐな歌声の持ち主ということが分かるはずだ。

 2007年、何かと世間を騒がせた相撲界の横綱・朝青龍は日本の国技である相撲に魅せられ、1997年に来日。以後、「平成の大横綱」と形容されるまでの力士になり今もなお、相撲界の頂点に君臨している。最近ではこのように日本の伝統文化に魅せられ、その道を極める外国人も増えている。

 そんな中、2008年2月20日ビクターエンタテイメントより『海雪』でデビューを果たす史上初の黒人演歌歌手・ジェロは日本の演歌界に将来“朝青龍”以上の衝撃をもたらす予感がする。アメリカのピッツバーグで生まれ育ち、地元の名門ピッツバーグ大学を卒業。日本人である祖母の影響でどんどん演歌の魅力にとりつかれていったジェロの演歌に対する心は日本人よりも純粋で、その歌声を聴けば本物の実力を持った演歌歌手なのは明白。ジェロは海を越えて日本の若者に演歌を伝えるためにやってきたのだ。

ジェロ
1981年、米国ペンシルヴァニア州ピッツバーグ出身。幼少の頃から、日本人である祖母の影響で演歌を聴き始める。名門ピッツバーグ大学情報科学学科を卒業。コンピューターエンジニアとして将来を期待されるが、演歌歌手になる夢を捨てきれず2003年来日。そしてついに2008年2月『海雪』(ビクターエンタテイメント)でデビューを果たす。その歌声は業界内各地で絶賛の声が挙がるほどだ。
(写真/中島正之)