色合いや明るさ、コントラストなどは、今回から搭載している「ピクチャーコントロール」で調整でき、モノクロームを選択した場合はフィルター効果と色調を変えることが可能だ。また、設定をニコンのWebサイトからダウンロードすることで、D2XやD2Xsに近い色再現にすることもできる。これらのカメラとD300を併用する人にはありがたい配慮といえるだろう。

 もちろん、RAWで撮影しておいて、ニコンのフォトフィニッシングソフトウェア「Capture NX」(実売価格は1万4800円、30万本限定の発売キャンペーン中はD300に付属)を使用してじっくりと仕上げることもできる。RAWの設定も、今までの12ビットに加え、より階調が多くなる14ビット記録ができたり、ロスレス圧縮ができるようになるなど、多岐にわたっている。

 フルサイズセンサーを搭載するD3が話題になっているが、望遠レンズを多用する場合などはDXフォーマットが有利になるうえ、マルチパワーバッテリーパックを使わなければ持ち運びやすいというメリットもある。その見た目から、単なるD200の後継機と見られがちだが、機能や中身をしっかり見ていくと、やはりフラッグシップ機としての素質を持っているカメラだと感じさせる。

足下までやってきた、警戒心のないスズメ。すばしっこく歩き回る姿を、3D-トラッキングで追いかけてみた。こういった被写体が目立ちやすい条件ならば、それほど誤認識することなく、フォーカスポイントが最初にピントを合わせた場所近くを追いかけ続けてくれる(ISO400、1/160秒、F5.6)

D3のレビューでも登場した、ヘリポートでの夜間遊覧飛行ヘリ。ハンガーの水銀灯しか照明のない場所で、ものすごく暗かった。こんな状況でも撮らなければならない、という時ならば何とか許容できるノイズのレベルだ。AFはD3と同じセンサーのはずだが、D3よりもハズレが多かったのが気になる(ISO3200、1/125秒、F2.8)

■ニコン「D300」のココが○、ココが×!
ポイント 評価 コメント
画質 圧倒的な高感度ノイズの少なさを誇るD3と比べれば不利だが、D200と比べるとずいぶんキレイになった。画素数に関しても、よっぽどトリミングするなどしなければ十分だ。色調は、初期設定でD3に近い雰囲気で、両者を併用しても違和感を覚えることはない。
デザイン DXフォーマットのフラッグシップというのならば、デザインをD200らしいものから脱却してもよかったのでは?とも思う。逆にいえば、このサイズで操作性を維持すると、似たようなデザインになってしまうんだろうか。
操作性 ふだんD200やD3を使っている筆者にとっては、目視しなくても使えるボタン配置がうれしい。画像拡大の操作が変更になったのが気になるが、慣れの問題だろう。メニューの構成や表示も見やすく配慮されている。
コスト
パフォーマンス
同じようなスペックを持つライバル機種と比べるとちょっと高く感じられるが、あくまでフラッグシップ機であるという立場を評価したい。

(星 智徳)

製品名 D300
発売 ニコン(http://www.nikon-image.com/jpn/
希望小売価格 オープン
実売価格 22万8000円(ボディー)、26万8000円(18-70G レンズキット)、31万円(VR18-200G レンズキット)
撮像素子 APS-C判1300万画素CMOSセンサー
有効画素数 1230万画素
手ぶれ補正機能 なし
レンズ オプション
撮影範囲 使用するレンズに依存
シーン撮影モード なし
最高記録解像度 4288×2848ドット
ISO感度 オート、ISO200~3200相当(ISO200に対して1段までの減感、ISO3200に対して1段までの増感が可能)
動画撮影機能 なし
記録媒体 コンパクトフラッシュ/マイクロドライブ
液晶モニター 3型TFT(92万画素)
ファインダー 光学ファインダー(視野率100%、倍率約0.94倍)
電源 専用リチウムイオン充電池
撮影可能枚数
PCとの接続 USB2.0
PictBridge
外形寸法、重量 147(W)×114(H)×74(D)mm、825g(本体のみ)
ボディカラー ブラック
発売日 2007年11月