オートフォーカスは大幅進化、被写体追尾機能も持つ

 オートフォーカスにも大きな変化が見られる。世界最多となる51点ものフォーカスポイントが配されており、このうち中央部分の15点はクロスタイプとなっている。驚かされるのが「51点(3D-トラッキング)」という機能で、選択したフォーカスエリアで一度捕らえた被写体を、51点のフォーカスエリア内であれば追いかけるというものだ。

 背景が単純で、その手前に撮りたい被写体がある場合にはかなり有効に働くようだ。一度認識させておけば、構図を変えた際もいちいちフォーカスポイントを選択し直すことなく、ピントを合わせ続けることができた。同じような服を着た人物がたくさんいる団体スポーツの撮影時や、被写体と同じ距離に別の造形物などがあるシーンなどでは誤認識が多くなるのだが、利用する場面を選べばかなり使えるおもしろい機能といってよいだろう。

 51点(3D-トラッキング)はダイナミックAFモードの1つで、ほかに9点、21点、51点(非3D-トラッキング)の4つから選べる。ひとくちにスポーツ撮影といっても、個人競技か団体競技か、またその人数や動きの激しさによって、このダイナミックAFモードの設定や、AFロックオンの最適値は変わってくるだろう。

 3D-トラッキングの被写体追尾に使われるのが、従来よりも精度を高めた1005分割RGBセンサーだ。これまでと同様、露出やホワイトバランスの設定に使われているのだが、どのようなシーンなのか、またフレーム内に人物がいるのかまで判別するようになった。この機能を生かして、オートエリアAFモードを使っている時には、人物にピントが合う精度が高められている。

 なお、このセンサーはオートホワイトバランスの精度向上にも役立っており、一般的な屋外での撮影や、蛍光灯や電球を使用した室内での撮影での精度はもちろん、複雑な光源を使用するスタジアムや体育館でも高い精度で思い通りの発色となった。連写した時のバラつきも少ない印象だ。

 これまでのニコンのデジタル一眼レフは、オートホワイトバランスの働きがいまひとつという印象があった。そのため、この精度向上が図られたことは、夕方に始まって夜に終わるスポーツ競技の撮影など、いちいちプリセットマニュアルでホワイトバランスを取る余裕のないシーンで頼もしく感じる。

バッテリーは、D2シリーズと同じ大型リチウムイオン充電池「EN-EL4」を採用しているので、D2xなどの従来機で使っていたものがそのまま流用できる。充電器は、このバッテリーを2つ装着して充電できる大型タイプが付属する

D3付属のストラップ(下)は、D300などの付属ストラップ(上)と比べて幅が広いうえ、ゴワゴワしないぬめっとした素材が使われている。素材的には、同社がプロカメラマンに配布しているストラップとよく似ている感じだ