発表に先がけて開かれた年末社長会見において、本田技研工業・福井威夫社長は、「来年の拡販に向け新型インスパイアを12月19日に発表。2008年は国内に4機種の新車の投入を計画」と表明。写真左はインスパイア開発責任者の本田技術研究所・横田千年主任研究員(画像クリックで拡大)

力強い存在感とシャープなラインを融合させたエクステリアデザイン。フロントコーナーを大胆にそぎ落とし、フロントフェンダーを大きくボンネット方向へ回り込ませている(画像クリックで拡大)

 ホンダが12月21日に発売する新型「インスパイア」は、同社を代表する上級セダン。その起源は1989年9月に、当時の小型車セダン「アコード」の4ドアハードトップシリーズとして登場した「アコード・インスパイア」だ。

 アコード・インスパイアは、横置きエンジンのアコードとは異なり、縦置き直列5気筒エンジンを車体中央寄りに搭載する「FFミッドシップレイアウト」を採用。ホンダらしいユニークなメカニズムと、個性的なフォルムが相まって人気モデルになった。その後、1992年1月のフルモデルチェンジの際に車名を「インスパイア」とし、さらに1998年10月登場の3代目からは、V型6気筒エンジンを搭載したセダンに進化を遂げた。

大きく張り出したリヤフェンダーや、低床化によって後席の居住性を損なうことなくデザインされた、ルーフラインもスポーティー。トランクスポイラーも標準装備される。排気パイプの出口は、左右振り分け型だ(画像クリックで拡大)

 今回登場した新型「インスパイア」は、通算で5代目のモデルに当たる。これまで培ってきた上級セダンとしての上質さをより高めるべく、基本走行性能を大幅に進化させ、内外のデザインや機能なども含め、すべてにおいて「ダイナミズム」と「インテリジェンス」を両立すること目指して開発が進められたという。実車を前にしてまず感心させられたのは、ゆとりあるボディーサイズでありながら、車両本体価格を330万円~390万円(税込)と、従来車とほぼ同価格帯としたことだ。