「アイスタート」もユニークな機能のひとつだ。グリップを握った状態で顔をファインダーに近づけると、それだけでAF(オートフォーカス)が動き始める。カメラが被写体に向いていれば、半押しせずにある程度ピントが合うため、ほんのわずかな時間だがシャッターチャンスに強くなるというわけだ。

オプションの縦位置グリップ「VG-C70AM」(希望小売価格3万6750円)を装着したところ。縦位置用のシャッターボタンが中央寄りにあるのが分かるが、これは横位置撮影と同じ構えで撮影するための工夫だ。背面はボタン類の多さに戸惑うが、これも横位置と同じ感覚で撮影できるようになっている

 オートフォーカスは、メニューで低速と高速の切り替えが可能。試作機の段階ではあるが、AFの速さや精度は十分であるように感じられた。

 連写速度は秒5コマで、通常使う分には十分なコマ数だろう。連写していても、ミラーやシャッターのショックはほとんど感じられず、連写中でもファインダーで像をしっかりと見られる。これだけの性能を持っていれば、動く被写体を連写しながら足で追いかける、なんていう撮り方にも十分対応できそうだ。

 ボディーの下部に取り付ける縦位置グリップを付けると、その名の通り縦位置での撮影のしやすさが飛躍的に向上する。ボディー側の背面右側にあるボタンは、ほぼすべてグリップ側にも付けられているため、タテ位置撮影でも同じような操作が可能となるのが凝っている。

ズームキットに付属するのは、35mm判換算で24~157.5mm相当をカバーする「DT 16-105mm F3.5-5.6」。他社の付属ズームレンズと比べ、より広いレンジをカバーするのがうれしい。また、描写力にこだわった光学設計になっているのがポイントだ

 シャッターボタンの位置が独特なので、他機種の操作に慣れている人は、最初のうち使いにくく感じるかもしれない。しかし、ボタンやダイヤルの位置、大きさなど含めて、慣れるとかなり使いやすそうだ。

 基本的な機能や性能は思った以上にしっかりと仕上がっており、オールマイティに活躍してくれそうなデジタル一眼レフだと感じさせる。早く製品版モデルを現場で使ってみたい、と思わずにはいられない。

(星 智徳)

製品名 α700
発売 ソニー(http://www.sony.jp/
希望小売価格 オープン
実売価格 17万8000円(ボディー)、22万8000円(レンズキット)
撮像素子 APS-C型1305万画素CMOSセンサー
有効画素数 1224万画素
手ぶれ補正機能 撮像素子シフト式
レンズ オプション
撮影範囲 使用するレンズに依存
マクロ撮影範囲 使用するレンズに依存
シーン撮影モード なし
最高記録解像度 4272×2848ドット
ISO感度 オート、ISO100~3200相当(ISO6400まで拡張可能)
動画撮影機能 なし
記録媒体 コンパクトフラッシュTypeII、メモリースティックDuo
液晶モニター 3型TFT(92.1万画素)
ファインダー 光学ファインダー(視野率95%、倍率約0.9倍)
電源 リチウムイオン充電池
撮影可能枚数 約650枚(50%ストロボ撮影時)
PCとの接続 USB2.0
PictBridge 対応
外形寸法、重量 141.7(W)×104.8(H)×79.7(D)mm、690g(本体のみ)
ボディカラー ブラック
発売日 2007年11月9日