ソニー

ウォークマンAシリーズ NW-A919/BI
(ソニースタイル限定モデル)


実売価格:4万7800円

発売日:11月17日

 結論から言えば、この製品は対「iPod」戦に向けた本土防衛兵器のようなものだろう。少なくとも「ウォークマン」の新しいハイエンドモデル「NW-A910」シリーズは、ワンセグを軸に豊富な機能を詰め込むことで、iPod陣営との差別化を図ってきたように見える。NW-A910シリーズの主な機能を挙げてみるとこうなる。

・ワンセグ受信・録画再生
・番組表(EPG)予約録画
・動画ファイル再生
・静止画ファイル表示
・音楽ファイル再生
・ダイレクトエンコーディング
・ノイズキャンセリング
・クリアサウンドテクノロジー

 まさに満艦飾状態。見た目も新手の携帯電話のようだし、これにデジカメとマイクにスピーカー、そしてソニー・エリクソンのロゴさえ付ければ、上陸がウワサされるアップル「iPhone」対抗機に早代わりしてしまいそうな雰囲気さえある。デザイン上のポイントは、2.4型QVGA液晶を搭載し、これだけの機能を詰め込んでおきながら、幅47.2×高さ86.0×奥行き12.3mmというカードサイズに収めているところだ。重さも約74gと軽量である。

 ワールドワイドに展開するアップルのiPodシリーズにワンセグが採用される見込みはない。だから国内市場はこれで差別化していこうという企画なのだろう。しかし見方を変えれば、ワールドワイドな展開は狙えない、国内市場のみが守備範囲の製品ということでもある。

 ハイエンドであるにもかかわらず、国内専用の“内弁慶ウォークマン”。「いいのかそれで?」という気もしないではないが、国内市場もそう簡単ではない。それ相応の支持を得るためには、国内メーカーのワンセグ対応品とも競わなければならないわけだ。

 レビューで使ったモデルは、ソニースタイル専売モデルの「NW-A919/BI」。クロームメッキのアウタースキンを手で磨き上げた最高級版で、価格は4万7800円。このバージョンは光の当たり方で微妙にグラデーションが変化するアイスブラックの1色だけで、メモリー容量も最大の16GBのみの展開となる。

 店頭で販売する通常のバージョンは、シルバーとブラックの2色が用意され、それぞれ内蔵メモリーの容量によってバリエーションを用意する。「NW-A919」(16GB)は実売4万円前後、「NW-A918」(8GB)は実売3万5000円前後、「NW-A916」(4GB)は実売3万円前後となっている。

店頭で販売するモデルのカラーバージョンはシルバー(左)とブラック(右)の2色(画像クリックで拡大) 店頭で販売するモデルのカラーバージョンはシルバー(左)とブラック(右)の2色(画像クリックで拡大)