リコーイメージングが、防塵防滴では世界最小となるデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-S2」を発表した。角張ったデザインは、上位シリーズの「K-3」をほうふつとさせる
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 防塵防滴タイプのデジタル一眼レフカメラを以前から積極的に投入してきたリコーイメージングが、防塵防滴では世界最小となる「PENTAX K-S2」を発表。防塵防滴は一部のプロ向けモデルに限られる他社製品と差異化を図り、従来モデルからの買い替えだけでなく他社製品からの移行も狙う。

 新製品のラインアップと予想実勢価格は以下の通り。発売はいずれも2015年3月6日。


■「PENTAX K-S2」のラインアップと実勢価格
・ボディキットモデル…9万円前後
・18-50REキット…11万円前後
→標準ズームレンズ「smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」が付属
・ダブルズームキット…12万円前後
→標準ズームレンズ「smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」、
 望遠ズームレンズ「smc PENTAX-DA L 50-200mmF4-5.6ED WR」が付属

・18-135WRキット…13万円前後
→高倍率ズームレンズ「smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」が付属

 2014年9月発売の「PENTAX K-S1」の上位モデルという位置付けながら、クセのある斬新なデザインだったK-S1とは異なり、上位シリーズ「PENTAX K-3」に似たカメラらしいデザインを採用。ある程度カメラを使い慣れた中上級者をターゲットとする。

同じシリーズの「K-S1」とはまったく異なる一眼レフカメラらしいデザインを採用する。写真は、底面部にオレンジを配色したブラック×オレンジだ
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ペンタックスブランドの一眼レフでは初めてバリアングル液晶を搭載しながら、防塵防滴機構としたのが評価できる。光学ファインダーは見やすさを重視してガラスペンタプリズムを採用する
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店頭販売モデルのボディーカラーは上のブラック×オレンジに加え、ブラック(左)とホワイト(右)の3種類を用意。ホワイトモデルのみ、ホワイトカラーの標準ズームレンズが付属する
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オーダーカラー受注サービスでは、アウトドアユースを意識した7色のカラーを用意。最上段が「スポーツコレクション」、中段が「ネイチャーコレクション」となる(最下段は通常モデル)
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 本体は100カ所以上にシーリングを施し、水しぶきや砂ぼこりがかかる場所でも使える防塵防滴仕様とした(水中撮影はできない)。評価したいのが、防塵防滴ながらバリアングル式の背面液晶モニター(3型、92.1万ドット)を採用したこと。バリアングル液晶は、リコーイメージング(ペンタックス)の一眼レフでは初めての採用となる。液晶モニターをレンズと同じ向きに回転した際は自分撮りモードになり、シャッターボタンとは別の位置にあるWi-Fiボタンを使って片手で撮影できるよう工夫した。

バリアングル液晶をこちらに向けると自分撮りモードとなり、シャッターボタンの後方にあるWi-Fiボタンが点灯し、ここがシャッターボタンとして使える。左手でカメラを握りながらでも押しやすい位置にあるので、片手撮りが容易になる
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 同価格帯の競合モデルと比べ、性能や装備も充実させた。ローパスフィルターの効果の有無を選べるローパスセレクターや、視野率100%の光学ファインダー、最高ISO51200の高感度撮影、スマホ連携が簡単にできるWi-FiやNFCなどを搭載する。撮像素子はAPS-C型のCMOSセンサー(有効2012万画素)。本体サイズは122.5(W)×91(H)×72.5(D)mm、重さは約678g(メモリーカード、バッテリー含む)と、重量はやや重い。

 キットモデルに付属する標準ズームレンズも、沈胴式の「smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」に一新した。使わない時に全長を短縮できる沈胴式ながら、防塵防滴仕様としたのが注目できる。デザインも、同社の高画質レンズ「Limitedレンズ」に似た高級感のある外観に変更し、これまで寄せられていた「標準ズームレンズが長く、デザインも安っぽい」という声に応えた。

 この標準ズームレンズは、「HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」として単品でも販売する。外観や光学性能に違いはないが、単品モデルのみ高画質化を図るHDコーティングが施されているのと、専用のフードが標準で付属するのが相違点。予想実勢価格は3万円前後で、発売日は2015年春ごろの予定。

単品販売される「HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」。外観は光学設計はK-S2のキットレンズと同じだが、コーティングが施されているのが違いだ
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Limitedレンズでもおなじみのデザインのフードが付属する(K-S2のキットレンズでは別売)
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レンズを収納するとコンパクトになり、持ち歩きやすくなる(左)。伸ばした状態でも、もちろん防塵防滴性能は確保している(右)
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(文/磯 修=日経トレンディネット)