ソニーは2013年2月25日、ミラーレス一眼カメラの新製品「α NEX-3N」を発表した。従来モデルと比べて小型軽量化しつつ、デジタル一眼としては初めてシャッターボタンの周囲にズームレバーを備え、専用レンズと組み合わせた際に指先で簡単にズーム操作ができるようにした。デジタル一眼が敬遠される理由である「大きい」「操作が難しい」という要因を排除し、女性ユーザーの獲得を狙う。

シャッターボタンの周囲にズームレバーを搭載して操作性の改善を図った、NEXシリーズのエントリーモデル「NEX-3N」
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シャッターボタンと同軸に、電源スイッチとともにズームレバーが配置されている
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 実勢価格は、標準ズームレンズが付属するパワーズームレンズキットが6万円前後、標準ズームと望遠ズームレンズの2本が付属するダブルズームレンズキットが8万5000円前後。発売は2013年3月8日。

 デジタル一眼は、レンズ周囲のリングを回してズーム操作するのが一般的だ。だが、リングを回す操作が難しいという初心者が多いうえ、動画撮影中のズーム操作は像が大きく揺れる要因となる。ソニーは、電動でズームできる構造を採用したズームレンズを2012年に投入し、レンズ側面のレバーでスムーズにズームできるよう工夫していた。シャッターボタン周囲のズームレバーで操作するというコンパクトデジカメで一般的なスタイルを採用することで、コンパクトデジカメに慣れ親しんだユーザーがステップアップしやすくする。

 新たに搭載した「オートフレーミング」機能は、被写体や人物をカメラが認識し、最適な構図に自動でトリミングする機能。従来は1人の人物のみに対応していたが、新たに2人までの人物や、花や食べ物などのマクロ撮影、動く被写体の自動トリミングに対応した。可動式液晶モニターの表示面をレンズと同じ方向に向けることでの自分撮り機能など、従来モデルで好評の装備や機能は継承する。

従来モデル「NEX-F3」と比べ、本体は小型軽量化が図られただけでなく、すっきりしたデザインに改善された。内蔵ストロボは、レンズマウントの中央上部に移された
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シャッターボタンの周囲に、リング式のズームレバーを備える。ボディーカラーは、上のブラックとホワイト(左)、ピンク(右)の3色を用意する
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従来モデル「NEX-F3」。NEX-3Nと比べて本体の高さがあり、グリップも大きめ。付属のズームレンズは、大型で電動ズームに対応しない旧タイプとなる
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 ミラーレス一眼とデジタル一眼レフの交換レンズも4本を新たに投入する。特に、NEXシリーズ用のパンケーキレンズ「E 20mm F2.8」が注目だ。NEXシリーズ用の交換レンズではもっとも薄型となるレンズで、35mm判換算で30mm相当の焦点距離は広角すぎず撮影範囲が広い。シリーズの定番レンズとなる可能性もある。

全長が20.4mmと薄型のEマウント用パンケーキレンズ「E 20mm F2.8」。35mm判換算の焦点距離は30mm相当となる。希望小売価格は4万4100円で、実勢価格は4万円前後
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電動ズームに対応したEマウント用高倍率ズームレンズ「E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS」。ビデオカメラのセットレンズとして以前から販売されていたが、今回レンズ単品で販売されることになった。希望小売価格は14万9100円で、実勢価格は13万5000円前後
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描写性能を追求したAマウント用の大口径レンズ「Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM」。円形絞りによりボケの表現にもこだわった。希望小売価格は16万4850円で、実勢価格は15万円前後
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Aマウント用の望遠ズームレンズ「70-400mm F4-5.6 G SSM II」がリニューアル。レンズに反射防止コーティングを施して画質を高めたほか、オートフォーカスの速度を最大4倍に高めた。本体の外装色も従来のシルバーからホワイトに変わった。希望小売価格は27万8250円で、実勢価格は25万2000円前後
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(文/磯 修=日経トレンディネット)