iPhone 4(画像クリックで拡大)

 米アップルのスティーブ・ジョブズCEOは2010年7月20日(米国時間)、年内に驚くべき新製品を投入するとの声明を発表した。2010年度第3四半期の業績発表とともに明らかにしたもの。同社は例年、毎年秋にiPodの新製品を発表している。ネットでは新型の「iPod touch」ではと見る向きもあり、新製品の動向に速くも注目が集まっている。

 同社の第3四半期は売上高は157億ドル、純利益は32億5000万ドルで過去最高の売り上げを記録した。米国で4月3日に発売したタブレット端末「iPad」の売れ行きが好調なほか、主力商品「iPhone」「Mac」とも前年同期比で大幅な販売増を達成した。

 同社のスティーブ・ジョブズCEOは、「全体的に我々の予想を上回る驚異的な四半期となりました。iPadは素晴らしいスタートを切り、かつてない多くの人々がMacを買っています」という声明を発表。今年中に新製品を発表する予定であることも明かした。2010年第4四半期については180億ドルの売上高を予想する。

 Macは前年同期比33%増の347万台を出荷。四半期の出荷台数としては過去最高を記録した。iPhoneは前年同期比61%増の840万台。iPadは発売開始から約3カ月で327万台を出荷し、急激な立ち上がりをみせた。7月23日からはオーストリア、ベルギー、香港、アイルランド、ルクセンブルク、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、シンガポールの9カ国でもiPadの販売を開始する予定だ。iPodは前年同期比8%減の941万台。

 ただ、好調な業績を引っ張りそうな課題もある。iPhone 4の電波の受信問題だ。7月16日に米国で開催した記者会見で、別売りだったケース「バンパー」を無償で提供することと、購入後30日以内の返品に応じるなどの対応策を発表し、火消しにつとめた(日本での対応は不明)。

 会見で他社のスマートフォンでも同様の問題が発生するとの見解で、競合他社の反発を招いた。米国で人気のスマートフォン「BlackBerry」の製造元であるリサーチ・イン・モーション(RIM)のマイク・ラザリディスCEOは「アップル社が自社の失敗にRIMを巻き込もうとしていることは容認できません」との声明を正式に発表。電波の受信問題の解決にはもう少し時間がかかりそうだ。

(文/三浦善弘=日経トレンディネット)

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