社団法人デジタルメディア協会(東京都品川区、襟川惠子理事長、以下AMD)は3月17日、2009年に発表された優秀なデジタル・コンテンツの制作者を表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’09/第15回AMDアワード」を発表した。

第15回AMDアワード授賞式の風景(画像クリックで拡大)

受賞の喜びを語る頓智ドットの井口社長

 「大賞/総務大臣賞」を獲得したのは、頓智ドットのiPhoneアプリ「セカイカメラ」。iPhoneのGPS機能を利用し、カメラで表示した画面にエアタグという文字や写真、音楽などの情報を重ね合わせて見ることができる。「拡張現実(AR)」の先鞭として注目を集め、09年の東京ゲームショウ開催日(9月24日)に正式版をリリースしてから、4日間で10万ダウンロードを記録するなど、日本発のARデジタル・コンテンツとして著しい成果を挙げたことが評価された。

 「日本のイノベーター・マインドはまだまだ消えていない。日本中の知恵、熱意を集めて、ハードウエア、ソフト、Webサービスなどを統合して、世界に出て行きたい。(今日持ってきた)新型ハードウエアはまだモックアップで、いつ実現するか分からない。しかし、夢を掲げて走っていく姿勢を保ちたい」と井口尊仁社長は抱負を語った。

 また「AMD理事長賞」には、スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエストIX」が選ばれた。Wi-Fi機能を駆使した新サービスなどが起爆剤となり、シリーズ最高の売り上げを記録したことなどが評価された。

表彰状を受け取るドラクエの生みの親、堀井雄二氏。右は襟川理事長(画像クリックで拡大)

 このほか年間コンテンツ賞「優秀賞」としては、
●映画「アバター」(20世紀フォックス映画配給)
●Crunchyroll(米crunchyroll)
●映画「サマーウォーズ」(「サマーウォーズ」製作委員会)
●Twitter(Twitter, Inc)
●特ダネ投稿DO画(日本放送協会)
●トモダチコレクション(任天堂)
●BeeTV(エイベックス)
●mixiアプリ(ミクシィ)
などが選ばれている。

 また、「功労賞」には、アニメ制作用ソフト「RETAS! PRO」などを開発・発売しているセルシスの川上陽介取締役が受賞。「江並直美賞(新人賞)には、YouTubeで200万回以上再生されたミュージックビデオ「日々の音色」のディレクターでもある川村真司氏が選ばれた。「リージョナル賞」は、函館市の観光PRCM「函館壊滅!? タワーロボVSイカール星人シリーズ」を制作したProject Ika-Rと函館市に贈られた。

(文/渡辺一正)